iPhone XS Maxのスペック・サイズ・カメラの評価レビュー!
Appleが2018年9月21日にiPhone XSとiPhone XS Maxの二つの新型iPhoneの発売を開始しました。iPhone XSはiPhone Xの後継機種となるこれからのスタンダードとなるモデルとなっており、iPhone XS Maxは6.5インチという大きなディスプレイを搭載したiPhone 8 Plusの後継機種となっています。
実際にiPhone XS Maxを買ってみたので、どんなiPhoneになっているのか、iPhone Xから乗り換えす意味があるのかなど細かくレビューしていきたいと思います。
Contents
iPhone XS/XS Maxのスペック評価と魅力を徹底レビュー
レビューはiPhone XS Maxでしていますが、iPhone XSとの違いは画面の大きさだけでスペックや機能は全く同じとなっているのでiPhone XSの購入を考えている方も是非とも参考にしていただけたらと思います。
iPhone XS/XS Maxはどこで購入できる?端末代金は?
Apple iPhone XS/XS MaxはMVNOによる取り扱いをしていないモデルで、Apple StoreでSIMフリーモデルを購入するかドコモ、au、ソフトバンクのいずれかのキャリアで購入することになります。
各モデルの端末価格は以下のとおりで、64GB・256GB・512GBの容量から選ぶことが可能となっています。(ドコモは基本料金から端末割引されて、auとソフトバンクは25ヶ月目に機種変更すると端末価格が半額になります。)
モデル | iPhone XS | ||
---|---|---|---|
64GB | 256GB | 512GB | |
Apple Store | 112,800円 | 129,800円 | 152,800円 |
docomo | 119,400円 → 実質 64,800円 |
136,200円 → 実質 81,600円 |
159,000円 → 実質 104,400円 |
au | 128,640円 → 64,320円 |
146,880円 → 73,440円 |
171,840円 → 85,920円 |
SoftBank | 149,760円 → 68,400円 |
104,222円 → 77,520円 |
192,960円 → 90,000円 |
モデル | iPhone XS Max | ||
---|---|---|---|
64GB | 256GB | 5126GB | |
Apple Store | 124,800円 | 148,200円 | 164,800円 |
docomo | 131,400円 → 実質76,800円 |
136,200円 → 実質93,600円 |
171,000円 → 実質116,400円 |
au | 141,600円 → 70,800円 |
159,840円 → 79,920円 |
184,800円 → 92,400円 |
SoftBank | 149,760円 → 74,880円 |
104,222円 → 84,000円 |
192,960円 → 96,480円 |
ドコモの場合は基本料金から端末代金を割引してくれる月々サポートを受けることができますが、auとソフトバンクは48回払いで25ヶ月目に機種変更することで端末代の半分を免除するという仕組みとなっています。3年目に新機種に乗り換えることを考えると実質負担価格はほぼ同じとなっています。
Apple Storeで購入すると定価でiPhone XS/XS Maxを買うことになるのでなかなか厳しい金額になってしまいますが、12回払い金利0%キャンペーンで分割で買うこともでき、Apple StoreでSIMフリー版のiPhone XS/XS Maxを購入して格安SIMのmineo(マイネオ)や楽天モバイルを使うことでトータルで見れば安く使うことも可能となっています。
iPhone XS/XS Maxは高いので格安SIMにするとトータルで安くなる!
iPhone XS/XS Maxのサイズ・カラー
iPhone XS/XS Maxの色はシルバー、スペースグレイ、ゴールドの3色から選ぶことが可能となっています。
2017年モデルのiPhone Xはシルバーとスペースグレイしか選ぶことができなかったので、iPhone XS/XS Maxは選択肢の幅が広がったといっていいでしょう。
iPhone XSはiPhone Xと同じ5.8インチのOLEDディスプレイを搭載したモデルとなっており、iPhone XS Maxは6.5インチのOLEDディスプレイを搭載したiPhone史上でもっとも大きなモデルとなっているのが特徴となっています。
iPhone XS Maxの本体サイズはiPhone 8 Plusとほぼ同じ大きさとなっていますが、ホームボタンがなくなったことで全面ディスプレイ仕様となり、画面がかなり大きくなっていることがわかります。
iPhone XS Max | iPhone XS | iPhone 8 Plus | |
画面サイズ | 6.5インチ 2,688 x 1,242ピクセル 458ppi |
5.8インチ 2,436 x 1,125ピクセル 458ppi |
5.5インチ 1,920 x 1,080ピクセル 401ppi |
本体サイズ | 157.5 x 77.4 x 7.7 | 143.6 x 70.9 x 7.7 | 158 .4 x 78.1 x 7.5 |
重量 | 208g | 177g | 202g |
画面比率がiPhone 8/8 PlusとiPhone X/XS/XS Maxでは異なり縦の画面を伸ばしたのがiPhone XS/XS Maxということになります。横幅はそのままに縦画面が長くなることでより多くの情報を表示することができるので、動画を楽しむときや、作業効率は大きく向上することになります。
例えば、設定アプリの画面で表示領域を比較すると画面サイズの違いをよく把握することが可能となります。iPhone 8 PlusよりもiPhone XS Maxの方が項目3つ分ほどより多く一度に表示させることが可能となっています。
YouTubeを縦向きで観る場合は横幅がほとんど変わらないので使用感にさほど違いを感じることはできませんが、横向きで使った時に画面全体で映像を表示させることができるので非常に迫力のある体験をすることが可能となります。
iPhone XS/XS Maxは有機ELディスプレイ(OLED)を搭載しており、iPhone 8 Plusの液晶よりも高解像度でコントラスト比の高いものになっています。普通に使う分においては「画面が綺麗なった!」とは特に感じないものの、撮影した写真を眺めているとiPhone XS/XS Maxの方が綺麗に表示できているように見えます。
高級感溢れるデザインに
iPhone XS/XS Maxのデザインは2017年モデルのiPhone Xと全く同じで全面ディスプレイにサイドフレームにステンレス、背面パネルはガラスを採用しています。
ディスプレイの保護ガラスはラウンドエッジ加工が施されており滑らかなステンレスフレームと相まって手で持った時の手触りは非常に高級感溢れるものに仕上がっています。Androidの高級スマホ・HUAWEI Mate10 Proなども触ってきましたが、やはりiPhoneの質感にかなうスマートフォンはないなと思います。
電源ポートはLightningコネクタとなっています。Androidスマホの多くがUSB-Cポートに移行をしているなかで、iPhoneはまだまだ独自ポートのLightningを採用し続けることになりますが、2019年モデルのiPhoneでUSB-Cポートを採用することになるのかが注目ですね。
iPhone XS/XS MaxとiPhone Xとデザインが異なる点として上下左のサイドフレームにアンテナラインが追加されていおます。iPhone XS/XS MacのLTE通信速度はさらに高速化されてCat.16の下り1Gbpsの超高速通信をすることができるようになったのですが、そのためのアンテナラインの追加なのかもしれません。
生体認証はFace IDを搭載している
iPhone XS/XS Maxはホームボタンを搭載していないので、指紋認証・Touch IDを使うことができません。その代わりにフロントカメラ部分にTrueDepthカメラを搭載し顔認証・Face IDによる認証が可能としています。
10月26日にリリースされるエントリモデルとなるiPhone XRもFace IDを搭載したモデルとなるため2018年モデルのiPhoneは全てFace IDに対応することになります。
指紋認証のTouch IDだと手が濡れていたり、手が乾燥していたり、手が汚れていたりすると反応しないということがありましたが、Face IDなら顔を向けるだけで認証してくれるのでめちゃくちゃ便利なんですよね。
3Dで高精度に自分の顔を認識してくれるので髪型を変えても化粧をしていても問題なく顔認証を使うことができます。また、赤外線センサーも内蔵しているので真っ暗の中でも顔認証をしてくれるのがFace IDのスゴイところでもあります。
デュアルカメラの画質が良くなっている
デュアルカメラシステムはiPhone 7 Plusから採用されており2017年モデルはiPhone XとiPhone 8 Plusで採用されていましたが、2018年モデルはiPhone XSとiPhone XS Maxの両機種にデュアルカメラが採用されています。
画素数はいずれも1200万画素となっていますが、iPhone XS/XS Maxは32%ほど大型化された新型のイメージセンサーを搭載しており、高性能なA12 Bionicプロセッサと専用の映像エンジンのおかげでiPhone XやiPhone 8 Plusよりもかなり高画質な写真を撮影することができるように進化しています。
iPhone XS Max | iPhone XS | iPhone 8 Plus | |
背面カメラ | 1200万画素 広角:ƒ/1.8 望遠:ƒ/2.4 |
1200万画素 広角:ƒ/1.8 望遠:ƒ/2.8 |
|
手ブレ | デュアル光学式手ぶれ補正 | ||
仕様 | 32%大きい新型センサー スマートHDR 精度が高いポートレートモード 深度コントロール |
– HDR ポートレートモード – |
スマートHDRは明部と暗部を高度に合成することで白トビを抑えることができる機能で、通常のHDRよりもさらに凄くなったバージョンと思ってもらえればOKです。iPhone XS/XS Maxは本当に白トビをしなくなり、全体的にとてもシャープな写真を簡単に撮影できるようになっています。
iPhone Xで撮影した写真は透明カップ部分とイスが完全に白トビしてしまっている状態ですが、iPhone XS Maxで撮影した写真はしっかりと表現できているのが分かります。
ちなみに、iPhone XS/XS Maxのカメラは高価な一眼レフカメラで撮影した写真よりも白トビを抑えることができるから、背景をぼかすことができるポートレートモードを組み合わせることで一眼レフカメラよりも綺麗に撮影することも可能になるかもしれません。
iPhone XS/XS Maxは背景のボケ量を撮影後に変えることができます。(iOS12.1からは撮影中にも調整可能に。)
ボケ量の調整ができる機能は一眼レフカメラでもすることができないもので、画面上で簡単にボケ量を変えることができるのは非常に面白い機能ですよね。なお、ポートレートモードの精度はiPhone XやiPhone 8 Plusと比較して少しだけ良くなっているように感じます。
CPUの性能について
iPhone XS/XS MaxはA12 Bionicプロセッサを搭載しています。仕様とGeekbench 4による性能は以下のとおりです。
モデル | iPhone XS/XS Max | iPhone X/8/8 Plus | |
---|---|---|---|
CPU | 仕様 | A12 Bionic(2コア+4コア) 2.50GHz |
A10 Fusion(2コア+2コア) 2.33GHz |
CPU シングルコアスコア |
4794 | 4210 | |
CPU マルチコアスコア |
11151 | 10125 | |
GPU | 仕様 | Apple独自開発 4コア | PowerVR GT7600 Plus |
GPUスコア | 21207 | 15228 | |
ニューラルエンジン | 仕様 | 8コア 毎秒5兆回 |
1コア 毎秒6000億回 |
CPUは15%ほど性能が向上していませんが、GPUはコア数が増えたことで50%ほど性能が向上し、機械学習であるニューラルエンジンに関しては1コアから8コアになったことから最大9倍も高速に処理をすることが可能となりました。
顔認証のFace IDもニューラルエンジンを活用することで快適に使うことができており、Face IDを搭載しているiPhoneには欠かすことができないコプロセッサといっていいでしょう。
iPhone XS/XS Maxは4GBのRAMを搭載しています。
- iPhone XS/XS Max:4GB LPDDR4X
- iPhone XR/X/8 Plus:3GB LPDDR4X
- iPhone 8:2GB LPDDR4X
正直なところiPhone Xの3GBでも十分にサクサク動作するので4GBになったからといって動作がさらに快適になるということではなく、マルチタスク処理をしたり動画処理をしたりするときにその差が出てくるものとなります。
耐水性能が向上している
iPhone XS/XS Maxの耐水防塵性能はiPhone Xより高くなっています。
- iPhone XS/XS Max:IP68(浸水2mの中に30分間耐えることができる)
- iPhone XR/X/8/8 Plus:IP67(浸水1mの中に30分間耐えることができる)
とはいえ防水ではなく耐水なので水没しても絶対に壊れないというわけではなく、もし水没で故障してしまった場合は保証対象外となるは変わっていないので注意しましょう。
予備電力のエクスプレスカードに対応している
iPhone XS/XS MaxはiDやQUICPayといった電子マネーとSuicaなどのエクスプレスカード(交通系カード)を使って決済をすることが可能となっていますが、バッテリーが切れて電源が切れてしまったとしてもエクスプレスカードなら使うことができるようになっています。
都会に住んでいるとSuicaなどの交通系カードを使うことが多くなってしまいますが、いざという時に対応することができるのは素晴らしいですよね。
まとめ:iPhone XS/XS Maxは買いなのか?
iPhone XS/XS Maxは端末価格が異常なくらい高いモデルです。しかし、堅実にiPhone Xからスペックアップをしており、より大きな画面のiPhone Xを使いたいという要望に応えるべく6.5インチのiPhone XS Maxも選ぶことができるようになりました。
2017年モデルのiPhone Xはこれからの10年を見据えたモデルとしてリリースされ新しい図ジェスチャー操作が提案されたモデルとなりましたが、2018年モデルは全てのモデルにおいてジェスチャー操作で使うことができるiPhoneにモデルチェンジを果たすことになります。
端末価格は高いですが、操作性は非常によく使いやすいので快適にiPhoneを使いたいのであればiPhone XSとiPhone XS Maxの選択肢はとても良いといえるでしょう。
格安SIMとの組み合わせることでトータルで見ればキャリア版のiPhone XS/XS Maxを買うよりも安くすることも可能です。
なので、Apple StoreでSIMフリー版のiPhone XSかiPhone XS Maxを12回払い(0%金利キャンペーン)で購入して格安SIMのmineo(マイネオ)などに乗り換えするのが良い選択肢です。