格安SIMのプランとSIMカードの選び方!nanoSIMとmicroSIMの違いは?
キャリアから格安SIMに乗り換えることで月々のスマホ料金を半額以下に下げることが可能となりお金を節約することができるのでスマホの料金を下げたいのであれば今すぐにでも格安SIMに乗り換えをすることをおすすめしたいところ。
しかし、格安SIMへの乗り換えは基本的には全て自分でプランを選んで各格安SIMのサイトから申し込みをする必要があり、さらにスマホの中に入っているSIMカードの種類について持っているスマートフォンがどの種類に適しているのかを分かっていないといけません。
ということで、ここでは格安SIMを利用するために知っておいた方が良い格安SIMの契約プランの種類・SIMカードのサイズについて徹底解説をしていきます。
Contents
格安SIMの契約タイプの種類
格安SIMの契約は大きく分けて3つの契約タイプから選択することができます。
格安SIMの契約タイプ | データ通信SIM | データ通信のみを行うデータ通信専用のSIM。インターネットを使ったブラウジング、メール、ゲームなどのアプリを利用することができる |
---|---|---|
データ通信SIM SMS付き |
携帯電話番号だけでメッセージのやり取りをすることができるSMS(ショートメールサービス)に対応したデータ通信専用のSIM。 | |
音声通話SIM | データ通信とSMS機能に加えて(070・080・090)を使って音声通話をすることができるSIM。 |
3つの契約タイプについて解説していきます。
データ通信SIM
データ通信SIMは音声通話機能を持たずデータ通信のみすることができるSIMカードのことでプランの中で一番安く契約することができるタイプで、以下の作業をすることができます。
- インターネットに接続したWebブラウジング
- メール、Instagram、LINE、Facebook、TwitterなどのSNS
- アプリ(ゲームも含む)
070・080・090の番号発信をすることができませんが、050のIP電話による通話発信や通話受信はデータ通信SIMからもすることができます。ただし、050番号による電話は110や119などの緊急電話をかけることができないので注意が必要です。
格安SIMのmineo(マイネオ)ではデータSIMさえ契約すれば050IP電話サービス・LaLaCall(ララコール)を実質無料で使うことができるので、超低価格のデータSIMであっても通話をすることができる環境を持つことが可能となっています。
なお、iPad(セルラーモデル)でデータ通信を使用したい場合はこのデータSIMを選ぶことになります。音声通話SIMやSMS付きのSIMカードを選んだとしても使うことができないので注意をしましょう。
データ通信SIM(SMS機能付き)
データ通信SIMにプラスして120円ほど支払うことでSMS(ショート・メッセージ・サービス)機能をオプション追加することができます。
- インターネット通信ができる
- SMSを使うことができる
SMSはメールアドレスではなく電話番号のみでメッセージを送受信することができるサービスで、ドコモの携帯からauのスマホに電話番号さえ分かればメッセージの送受信をすることができるので非常によく利用されているメッセージサービスです。
メッセージの送受信だけではなく各種サービスのログイン機能でSMSを使ってパスコードを受け取って入力することでサービスにログインすることができる仕組みも良く使われていますよね。
例えば、LINEのアカウントを新規取得するときもSMSが必要となので、データ通信SIMを契約するときは出来るだけSMS機能付きのタイプを選ぶようにした方があとになって後悔しないで済むかもしれません。
ちなみに、UQ mobileやmineoなどのau回線を使ったMVNOについてはデータ通信SIMに最初からSMS機能が付いているのでau系のデータSIMはSMSなしのプランを選ぶことはできないようになっています。
楽天モバイルではSMS付きのSIMカードの代わりに050SIMと呼ばれるものがあり、SMSを使うことができるのはもちろんですが050番号のIP電話を実質無料で使うことができるSIMカードとなっています。
通話をするけど通話料を払いたくないと考えている方は楽天モバイルの050SIMなら最安で月々645円で使うことができるので本当に良いサービスだと思います。
音声通話SIM
音声通話SIMは(070・080・090)で電話の発信/受信をすることができるSIMカードでドコモ・au・ソフトバンクのキャリアで契約するものとほぼ同等のSIMカードとなります。
- インターネット通信ができる
- SMSを使うことができる
- 音声回線を使った音声通話サービスを利用できる
オプションで国内通話10分かけ放題をつけることができるので、キャリアからの乗り換えの場合は基本的には音声通話SIMを選ぶことになると思います。
また、ドコモ・au・ソフトバンクといった大手キャリアからMNPを利用して番号をそのまま変えずに格安SIMに移行する場合はMNPを利用して格安SIMの音声通話SIMに乗り換えることになります。
注意しないといけないのは通話サービスを使わないからといって同じ電話番号をデータ通信プランへMNPしようと思ってもできないので注意しましょう。
MNPによる番号移行は音声通話SIMのみ可能!
音声通話SIMは格安SIMでも6ヶ月〜12ヶ月の最低利用期間が設けられているMVNOが多くなっていますが、mineo(マイネオ)に関しては契約解除料は無料でMNPで番号を移動させる時だけ違約金がかかる仕組みとなっています。
SIMカードのサイズについて
SIMカードには大きく分けて3つのサイズがあり、左からminiSIM・microSIM・nanoSIMとなっています。
SIMカードの種類 | 特徴 |
---|---|
SIM (フルサイズ) |
今ではSIMカードはとても小さいものだが、自動車電話が普及していた時はICカード(クレジットカード)サイズだった。今でいうETCカードのようにカードスロットに入れて使っていた。正直なところ古すぎて触ったことも見たこともない。 |
標準SIM (miniSIM) |
標準SIMと名乗りながら2017年現在ではほとんど使われる事がなくなった比較て大きいSIMカード。大きさは15 x 25mmでminiSIMとも呼ばれている。(iPhone、iPhone 3G、iPhone 3GSで採用されている) |
microSIM | 2015年頃までは主流だったnanoSIMはminiSIMよりさらに小型したSIMカードで、2017年現在は低価格帯のスマホに採用している。大きさは12 x 15mmとかなり小型なカードとなっている(iPhone 4、iPhone 4sで採用されている) |
nanoSIM (現在の主流) |
2017年現在最も普及している主流のSIMカード。大きさが8.8 x 12.3mmとちょっとした風で吹き飛んでしまう軽さ。(iPhone 5、iPhone 5s、iPhone SE、iPhone 6/6 Plus、iPhone 6s/6s Plus、iPhone 7/7 Plusで採用されている) |
eSIM | カードは存在せずソフトウェアで携帯電話番号などの情報を取り扱う電子SIM。すでにAppleのiPad ProでApple SIMという名称で採用されており、iPadの画面上からキャリアを選択して契約することができる。(現在はデータ通信の契約のみ) |
契約タイプを選んだ後にどのSIMカードにするか決めないといけませんので、自分が所持しているスマートフォンにどのサイズのSIMカードが入っているのかを確認しましょう!
確認方法は各スマートフォンによって異なりますが大きく分けて二つの方法があります。
- ピンを使ってSIMカードスロットを開く
- 背面パネルを開く
iPhoneの場合は付属のピンを使ってSIMカードスロットを開くことで、どのタイプのSIMカードが入っているのか確認することができます。
最近のスマートフォンはSIMカードスロットを搭載しているモデルが多いので、背面パネルを開く必要がなく比較的簡単にSIMカードを自分で入れることができるのではないでしょうか。
ここ最近のスマートフォンで採用されているSIMカードのサイズを一覧でまとめたので参考にしてください。
microSIM | ASUS Zenfone 2・Zenfone 3・Zenfone 5・Zenfone Selfie・Zenfone Zoom・Zenfone MAX・Zenfone Go HUAWEI P8lite FREETEL KATANA 01・KATANA 02・Priori 3 LTE・Priori 3s・SAMURAI KIWAMI・SAMURAI MIYABI・MUSASHI・SAMURAI REI ARROWS NX F-01F・M01・NX F-05F・NX F-06E Nexus 5 VAIO Phone Moto G・moto g4 PLUS Xperia J1 Compact ZTE Blade S7 (g05)・V6 |
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nanoSIM | Apple iPhone 5s・SE・6/6 Plus・6s/6s Plus・7/7 Plus・iPhone 8/8 Plus・iPhone X HUAWEI P8lite・P9lite・novalite・novalite2・P10lite・P20 lite・honor 8・Mate 9・ ASUS Zenfone 3・Zenfone 4・Zenfone 5Z/5/5Q FREETEL KIWAMI・KIWAMI 2・SAMURAI REI ARROWS NX F-02G・NX F-02H・NX F-04G・RM02(M02)・M03・M04 Nexus 5X・Nexus 6P Moto X play・Moto Z・Moto Z play AQUOS ZETA SH-04H・SH-M04・SH-N01・SH-01J・SH-02J Xperia J1 Compact・XZ SO-01J ZTE Blade S Lite (g02)・ S (g03)・S7 (g05)・V580・V7lite・V7Max・V8 |
microSIMとnanoSIMのどちらも入れることができるスマホもあります。例えば。ASUS Zenfone 3、FREETEL SAMURAI REIなどはそれにあたります。
アダプターを使えばnanoSIMでもOK!
nanoSIMが一番小さいSIMカードとなっていますが、nanoSIMであればアダプターを使うことでmicroSIMやminiSIMのスマートフォンにも使うことが可能です。
nanoSIMカードをアダプタの中に入れます。
こんな感じでnanoSIMをmicroSIMやminiSIMに変換することができるのです。
SIMカードの変更は別途手数料として3,000円が必要となってしまうことがほとんどなので、nanoSIMを購入しておけば後から間違っていたとしてもアダプタを購入することで対処することができるのです。
ということで、よく分からないという人はとりあえずnanoSIMを選択すればOKでしょう。もし、違っていたらアダプタで対処しましょう。
まとめ:現在の主流はnanoSIM!
SIMカードの種類やサイズ、契約タイプなどについて詳しくみてきましたが、SIMカードのサイズについては2018年の今ではnanoSIMを採用しているスマートフォンがほとんどなので、nanoSIMを選んでおけばほぼ間違いはないでしょう。
ただし、au回線の格安SIMの場合は通常のLTEのSIMカードとVoLTE対応のマルチSIMカードの二つがあるので…
- LTE用nanoSIM
- VoLTE用マルチSIM(nanoSIM)
どちらもnanoSIMなのですがVoLTE対応端末の場合はマルチSIMを選ぶ必要があるので、手持ちのスマートフォンがどちらに対応をしているのかをしっかりと確認をしてから契約をするようにしましょう。
auの格安SIMでおすすめのMVNOはmineo(マイネオ)です。マイネオなら2018年10月末よりiPhoneやiPadでもテザリング通信をすることができるのでとても使いやすい格安SIMとなっています。
KDDIが直々運営しているUQモバイルも通信速度がお昼の回線が込み合う時間帯でも遅くならないのでオススメです。