格安SIMの注意点!デメリットを理解して賢く通信費を節約しよう!
大手キャリアからMVNOが提供している格安SIMサービスに乗り換えることでスマホの通信料金を安く抑えることができますが、格安SIMへの乗り換えでdocomo・au・SoftBankのキャリアで当たり前のように提供されているサービスが利用できないなどのデメリットもあることを忘れてはいけません。
格安SIMを利用する前に格安SIMに移行することでデメリットになってしまう部分を理解しておきましょう。
Contents
格安SIMに乗り換えのデメリットとは?
キャリアメールが使えなくなる
携帯電話を契約するとメールアドレスを貰うことができます。
- NTT docomo:@docomo.ne.jp
- au:@ezweb.ne.jp → @au.com(2017年秋冬モデル以降で2018年5月15日より運用開始)
- SoftBank:@softbank.ne.jp
このメールアドレスのことを一般的にキャリアメールと呼んでおり文字だけではなく写真や音声、動画なども送受信することができるMMS(Multimedia Messaging Service)のメールを使うことができます。(厳密にはドコモとauが採用しているキャリアメールは独自規格の規格で世界標準のMMSとは異なります。)
キャリアメールはメールサービスというよりどちらかというとメッセージサービスに近いサービスといっていいかもしれませんね。
そして、格安SIMにすることで今まで当たり前のように使うことができていたキャリアメールを利用することができなくなるので、キャリアメールを今まで普通に使っていた人は注意をする必要があるのです。
現在は無料で使うことができるLINEやFacebookメッセンジャー、またはiPhoneで使うことができるiMessageを使って連絡を取り合っているという人が多いかもしれませんね。
また、スマホは無料で使うことができるフリーメールを簡単に設定することができますし、電話番号だけでも必要最低限のメッセージ(SMS)を使うことができるなど(格安SIMの場合はSMS機能付きのSIMカードが必要)、昔よりはキャリアメールの必要性はかなり低くなってきたのかなと思います。
無料で利用できるメール・メッセージサービスは以下のようなものがあります。
- iCloudメール
- iMessage(iPhone同士なら電話番号だけで送受信できる)
- Gmail
- Outlook
- Yahoo
- LINE(メッセージアプリ)
- Facebook Messenger(メッセージアプリ)
iPhoneを持っているのならiCloudメールが最初から設定されておりメールのやり取りで特に困ることはないでしょう。また、iPhone同士であればiMessageで簡単に写真や動画を送受信することもできますし、Web上からも利用することができるのでスマホを機種変更をしても簡単に移行することができるというメリットもあります。
ただ、どうしても格安SIMでキャリアメールを使いたいという場合は、auの子会社であるUQコミュニケーションズが運営している格安SIMサービスのUQ mobileなら@uqmobile.jpというアドレスを、ワイモバイルも@ymobile.co.jpというアドレスでキャリアメールとして利用することができます。
楽天モバイルやOCNモバイルONEなどもメールアドレスの付与はありますが、通常のWebメールと同じ仕様となっておりメールアプリを使うことになります。
それならばiCloudメールやGmailを使った方が何かと便利でしょう。
かけ放題オプションは専用アプリを使う必要がある
最近では格安SIMサービスでも月額850円前後で5分または10分何度でも電話をかけても通話料が必要ないかけ放題オプションを付けることができるようになってきました。
かけ放題プランはdocomo・au・SoftBankのキャリアだけのサービスだったので、電話をよくする人は格安SIMになかなか移行することができませんでした。
しかし、格安SIMのMVNOでもかけ放題オプションを付けることが可能になったことで格安SIMに本格的に移行しようと考えている方も多いことでしょう。
ただ、一つ注意しないといけないのが通話料を無料にするためには各NVNOから提供されている専用の通話アプリをスマホにインストールして、そこから電話をかける必要があるのです。
もし、iPhoneやAndroidの標準通話アプリから電話をしてしまうと普通に20円/30秒の課金が発生してしまうので注意です。また、標準の通話アプリでない通話アプリを使うのが面倒くさいと感じてしまうこともあるかもしれませんね。
通信速度が時間帯によって遅くなる
格安SIMのMVNO各社は、docomo・au・SoftBankに通信回線を借りることで通信サービスの提供をしています。つまり、各社の割り当てられた帯域には制限があり、ユーザーが集中すると回線が混み合ってしまい通信速度が急激に遅くなってしまうことがあります。
平日の午前11時頃の(左から)docomo、LINEモバイル、NifMo、楽天モバイルの通信速度を計測してみました。

(左からdocomo、LINEモバイル、NifMo、楽天モバイル)
本家のNTTドコモの通信速度は受信で68Mbps、送信で8.17Mbpsあるのに対し格安SIMは受信20Mbps前後まで速度が落ちていることが分かります。
さらにユーザーが集中しやすい正午(12時頃)になると、その差はさらに広がってしまうことに。

(左からdocomo、LINEモバイル、NifMo、楽天モバイル)
docomoは60Mbpsを維持しているのに対して格安SIMは軒並み一桁台に速度が落ちてしまっているのが分かりますね。
そんな中で楽天モバイルは30Mbpsの速度を維持しているのはなかなか凄いですが、これは偶然の可能性が高く、基本的には以下の時間帯については通信速度が低下してしまうことを理解しておきましょう。
- 朝:7:30~8:30
- 昼:12:00~13:00
- 夜:18:00 ~19:00
この数字はmineo(マイネオ)が明らかにしたもので、他のMVNOもほぼ同じ傾向があります。
MVNO業者は契約数に応じて回線の増強をしたりするので、時期によって回線速度が大きく異なってしまうのも格安SIMのデメリットといえるのかもしれません。
例えば、少し前まではLINEモバイルの通信速度はめちゃくちゃ速かったのですが、契約数が増えたせいなのか最近は速度が低下しています。このように格安SIMでは時期によって通信速度が変化するという特徴があるのも理解しておいた方がいいかもしれません。
なお、auの完全子会社であるUQ mobile、SoftBankが運営しているY!mobileは自分の会社ということもあり優遇されておりユーザーが集中しやすい混み合う時間帯であっても極端な通信速度の低下が起きることはありません。
キャリアが提供している無料Wi-Fiスポットが使えなくなる
使用データ量を節約するためにdocomo・au・SoftBankが無料提供しているWi-Fiスポットを利用しているユーザーも多いかと思います。各キャリアのWi-Fiスポット名はこんな感じ。聞いたことある人も多いでしょう。
- docomo Wi-Fi
- au Wi-Fi SPOT
- ソフトバンクWi-Fiスポット
格安SIMに乗り換えるとこれらの無料Wi-Fiスポットは使うことができなくなります。
Wi-Fiスポットは自宅や職場に自由に使うことができるWi-Fi環境がないユーザーにとってはデータのオアシスであり、OSのアップデートやアプリのダウンロードに非常に役に立つものとなります。
しかし、安心してください。格安SIMであってもWi-Fiスポットを提供しているMVNOはあるので、キャリアと同じように使うことができるのです。
こちらのMVNOは無料Wi-Fiスポットを提供しています。
- OCNモバイルONE
- BIGLOBEモバイル
- U-mobile
- NifMo
- UQ mobile
- ワイヤレスゲート
- BIC SIM
Wi-Fiスポットを提供していないMVNOがあったりしますが、有料のWi-Fiスポットを上手に活用することで、モバイル通信のデータ量を上手く下げることも可能なので、生活エリアにWi-Fi環境がないという方は活用しましょう!
- マイネオが提供するWi-Fiスポットはない!mineoでも使えるWi-Fiスポットは?
- LINEモバイルのWi-Fiオプションで料金を下げることが可能!スマホ以外にもPCでも利用できる!
- UQモバイルなら無料で高品質なWi-FiスポットWi2 300 for UQ mobileが利用可能!
サポートを店頭で受けることができない
何かトラブルがあった場合、docomo・au・SoftBank(ワイモバイル)であれば街中のいたる所にショップがあるのでスマホが故障した時はきちんとしたサポートを受けることができます。
しかし、格安SIMの場合は基本的にはサイト経由でしかサポートを受けることができないので、全て自分で対応をしないといけません。また、スマホが壊れてしまった時など、代替え機をすぐに用意してもらうことができないので、数日間スマホを使うことができなくなってしまうことも考えられます。
もし、あなたが仕事をする上でスマホが欠かすことができないものなら、手厚なサポートを受けることができなくなることを理解した上で格安SIMで移行しましょう。
格安SIMサービスはMVNOによっては実店舗を構えているところもあり、サポートを受けることができる場合もあります。ただし、東京や大阪などの都会にしか実店舗がないところがほとんどなんですよね。
そんな中で、UQ mobileとY!mobileに関しては地方都市でも実店舗を構えていて大手キャリアと同じようにサポートを受けることができます。Y!mobileは地方でも独立型の店舗があったりしますし、UQ mobileはauと併設されている場合が多いでしょうかね。
支払いに口座振替できないところが多い
キャリアでは口座振替で毎月の通信費用の支払いができましたが、格安SIMのMVNOはクレジットカード決済による通信費用の支払いが一般的です。なので、クレジットカードを持っていない方は格安SIMに乗り換えをする時にクレジットカードを作る必要が出てきます。
ただし、UQ mobile、Y!mobile、mineo、BIGLOBEモバイル、OCNモバイルONEなどは口座振替ができるので、どうしても口座振替をしたいという方はそれらの格安SIMを選ぶのもいいのかもしれません。
まとめ:デメリットを理解して格安SIMに乗り換えよう!
格安SIMはキャリアなら当たり前に受けていたサポートを受けることができない代わりに、安い料金で契約することができる仕組みとなっています。
全国に店舗を構えているUQ mobileやY!mobile以外のMVNOは基本的に直接サポートを受けることができないので、その辺りをしっかりと理解した上で格安SIMに乗り換えましょう!間違いなくデメリットはありますが、6,000円だった通信料金が2,000円に抑えることができるかもしれないですよ。
なお、当サイトでは通信が比較的安定していて料金も安いmineoかNifMoがオススメです。
なお、キャリアからMVNOの格安SIMに乗り換えをするときに初期費用が必要となってきますし、乗り換えのタイミングも重要になってくるので、こちらの記事をチェックしてみてください。