音声通話付きでおすすめの格安SIMは?かけ放題を付ける基準について!
少し前までは格安SIMの音声通話プランは30秒につき20円のお金がかかってしまう従量制通話を多く占めていましたが、最近は大手キャリアのプランと同じように国内通話なら何度でも5分かけ放題・10分かけ放題といったオプションを付ける事ができるMVNOが増えてきました。
この記事では格安SIMにおける音声通話SIMの注意点、おすす目のMVNOを紹介したいと思います。
Contents
格安SIMサービスの音声通話SIMについて
音声通話の種類
音声通話といっても様々なタイプのサービスがあり、大きく3つに分類させることができます。
- 020、070、080、090の電話番号が割り当てられた音声通話回線(3GまたはVoLTE)を利用した音声通話で固定電話に対応
- 050の電話番号が割り当てられたインターネット回線を利用したIP電話で基本無料で使うことができる。固定電話に対応しているが緊急番号には非対応
- 電話番号を持たないアプリ間音声通話で無料で使うことができる。固定電話や緊急電話には非対応(LINE、FaceTimeオーディオ、Skypeなど)
もっとも一般的なのが080や090の電話番号の通常の携帯電話の音声通話サービスですよね。
一時期、050のIP電話(インターネット電話)経由で通話料無料になるという格安SIMサービスを推している時期もありましたが、最近の格安SIMサービスにおいては通常の電話番号(020、070、080、090)で、かけ放題通話をすることができるオプションが登場してほとんどのMVNOでかけ放題オプションとしてプランに付ける事が可能となっています。
データSIMだけでも通話はできる
LINEアプリやiPhoneやiPadの標準アプリFaceTimeオーディオなどには音声通話をする事ができる機能が搭載されています。
ホーム画面にある電話のアイコンをした電話アプリから電話をかけるものではなく、各アプリの中にある機能から電話をかけるものとなっており、同じアプリ間であればデータ通信を利用して通話をする事ができる機能となっており、インターネット回線が安定した場所であれば無料で通話をする事ができます。
モバイル回線でIP電話やアプリ間通話の機能を使うと多少のデータ通信を消費してしまうことになりますが、音声通話SIMではなくデータ専用SIMでも通話をする事ができます。
LINEアカウントの取得は通常はSMS認証が必要なのでSMS付きのデータSIMか音声通話SIMが必要となりますが、LINEモバイルならSMSなしのデータSIMでもLINEアカウントを取得する事ができます。さらに、LINE内の通話機能ならデータを消費せずに使うことができるデータフリー機能を使うことができるので、本当に安くスマホを持つ事が可能となります。
データ容量 | データSIM | 音声通話SIM |
---|---|---|
1GB | SMS機能なし:500円 SMS機能付き:620円 |
1,200円 |
3GB | 1,110円 | 1,690円 |
5GB | 1,640円 | 2,220円 |
7GB | 2,300円 | 2,880円 |
10GB | 2,640円 | 3,220円 |
つまり、LINEモバイルの1GBのプランでLINEの通話機能を使えばワンコインの500円で音声通話をする事ができるのです!周囲の仲間たちとLINEで連絡を取り合っているのであれば、LINEのアプリ間で通話をすることができる(しかもデータ通信を消費しない!!)ので、必要最低限の機能が使う事ができればいいのであればLINEモバイルはかなりおすすめなMVNOといってもいいでしょう。
音声通話SIMは従量制、アプリ利用で1分20円に
格安SIMはデータSIMの料金プランに600円〜700円ほどプラスで支払うことで音声通話SIMにグレードアップすることができ、音声通話の料金は30秒につき20円となっているので、10分ほど電話をかけると400円かかる計算になります。
従量制の料金はどこのMVNOもも30秒/20円となっており、各MVNOから提供されている専用アプリを利用することで、半額の30秒につき10円となります。つまり10分ほど電話をかけると200円かかるという計算になります。
かけ放題オプションで国内通話無料に
多くのMVNOでは国内通話が5分間か10分間何度でもかけ放題となるかけ放題オプションが提供されており、基本料金にプラスして以下の料金を支払うことでかけ放題することができます。
- マイネオ(mineo):10分かけ放題 850円/月
- 楽天モバイル:無制限 2,380円/月・5分かけ放題 850円/月
- NifMo:10分かけ放題 830円
- BIGLOBEモバイル:3分かけ放題 650円
- LINEモバイル:10分かけ放題 880円/月
UQモバイルとワイモバイルはコミコミプランとなっています。
- UQモバイル:2GB・5分かけ放題 1年目1,980円、2年目2,980円
- ワイモバイル:2GB・10分かけ放題 1年目1,980円、2年目2,980円
mineoなどのMVNOなら2,500円以下で、UQ mobile・Y!mobileでも2,980円以下でかけ放題のプランを使うことができます。大手キャリアだとどんなに安くても5,000円以上かかってしまうので、格安SIMに乗り換えるだけでスマホ料金を大幅に下げることができるのは明白ですよね。
どれくらい電話をかける人がかけ放題を付けるべきか
そもそも、あまり電話をかけることがないなら、かけ放題オプションを付ける意味はほとんどないでしょう。せっかく料金の安い格安SIMに乗り換えるのですから、かけ放題オプションなしで運用してしまいましょう。めちゃくちゃ料金を安く抑えることができます。
かけ放題オプションを付けるべきかどうかは電話をかける時間で計算をすることができるので、mineo(マイネオ)だとどうなるのかをシミュレーションしてみたいと思います。
格安SIMでは各MVNOが提供している専用の電話アプリを利用することで30秒20円を半額の30秒10円にすることができます。mineoのかけ放題オプションは10分間で850円です。
従量制通話だと時間で通話料がどうなるのか計算してみました。
- 30分通話:600円(10円/30秒)
- 40分通話:800円(10円/30秒)
- 42分通話:840円(10円/30秒)
- 45分通話:900円(10円/30秒)
- 60分通話:1200円(10円/30秒)
- 84分通話:1680円(10円/30秒)
- 90分通話:1800円(10円/30秒)
損益分岐点は赤文字で記載した42分(840円)ということになりますね。43分電話をかけると通話料が860円になるので、かけ放題オプションを付けた方がお得になるということになりますし、1ヶ月の通話時間が42分以内に収まっているのであれば、かけ放題オプションを付ける必要はないということになります。
おすすめの音声SIM
マイネオ(mineo)
マイネオはかけ放題オプションは10分間で850円/月です。標準的な価格設定となっていますが、ドコモ・auのどちらかの回線を利用することができるので、乗り換えの敷居が低く、データ通信の速度が比較的安定しているのが大きなメリットです。
BIGLOBEモバイル
BIGLOBEモバイルのかけ放題オプションは3分間で650円/月となっており、時間は短いですが他のMVNOよりも低価格でかけ放題オプションを付ける事ができるようになっています。電話はよくかけるけど長電話はしないという方にはおすすめ。
なお、BIGLOBEモバイルもドコモ・auのどちらかの回線を選ぶ事ができます。
楽天モバイル
楽天モバイルは二つのかけ放題オプションがあります。
- 5分かけ放題:850円/月
- かけ放題:2,380円/月
5分かけ放題は850円と少し割高感のある価格設定となっているので、5分であれば10分かけ放題で同じ価格のマイネオにした方がいいですが、楽天モバイルは、何分でも・何度でも2,380円でかけ放題できるかけ放題オプションがあるので、時間を気にしたくないという方にはおすすめ。
Y!mobile(ワイモバイル)
ワイモバイルの音声通話は10分間のかけ放題プランがベースとなっており、データ通信2GBのスマホプランSなら1,980円(2年目は2,980円)から。大手キャリアとほぼ同じサービスを受ける事ができ、通信速度も速いので品質を落としたくない人におすすめ。
UQ mobile(UQモバイル)
UQモバイルの音声通話のかけ放題はコミコミプランのみにしか対応していませんが、通信速度が落ちにくく大手キャリア同等の品質を提供してくれます。データ通信2GBのスマホプランSなら1,980円(2年目は2,980円)からで、かけ放題の時間は1回5分とワイモバイルと比較すると劣るものの、auからの乗り換えの方にはおすすめです。