BIGLOBEモバイルに乗り換えるメリット・デメリット・評価は?
BIGLOBEモバイルは格安SIMサービスをかなり早い段階から運営していたので、格安SIMサービスの老舗企業と言ってもいいかもしれませんね。
もともとはNECビッグローブ株式会社が運営していたMVNOとして知られていましたが、2017年1月にKDDIに買収され完全子会社となりドコモの回線に加えてauの回線も選べるようになったマルチキャリアMVNOとなり、使い勝手がかなりよくなった格安SIMサービスとなっています。
ここではBIGLOBEモバイルの特徴やメリット・デメリットについて書いていきたいと思います。
Contents
BIGLOBEモバイル 特徴・メリットについて
BIGLOBEモバイルはドコモとauの回線に対応し幅広い料金プランの中から選ぶことができましす、さらに大手キャリアのように家族でデータ通信容量をシェアすることができるシェアSIMもあるので、使い方次第ではかなり安く通信料金を安く抑えることが可能となっています。
- ドコモ(タイプD)or au(タイプA)のどちらかの回線を利用できる
- 料金プランがシンプルで豊富
- 選べるかけ放題プランと通話定額プラン
- 動画・音楽のデータ消費しないのエンタメフリーオプション
- 光回線のセット割で最大300円OFF
- データ通信を家族でシェアできるシェアSIM
選ぶことができる料金プランが豊富で端末をセット購入することでお得に契約することができるプランもあります。
さらに、動画と音楽コンテンツを楽しむ時にデータ量を消費しないエンタメフリーオプションという独自のサービスを提供するなど、なかなか遊び心のある格安SIMサービスとなっています。
BIGLOBEモバイルの通信速度(理論値)とエリア
BIGLOBEモバイルの通信速度の理論値(ベストエフォート)は発表されていませんが、ドコモとauに準じることになるはずなので以下の速度となります。
回線 | 受信速度 | 送信速度 |
---|---|---|
ドコモ | 最大988Mbps | 最大75Mbps |
au | 最大708Mbps | 最大112.5Mbps |
- 通信制限:200kbps
- ドコモ回線は直近3日間に360MB以上使用(ライトSSプランの場合)で翌日に通信制限がかかることがある
- au回線の場合は直近3日間に6GB以上使用で翌日に通信制限がかかることがある
またサービスエリアもドコモとauに準じたものとなっているので今まで使っていたキャリアと同じタイプの格安SIMを選ぶことで全く同じサービスエリアでスマホを使うことができるということになります。
KDDIの子会社になったことでau回線の速度がUQ mobileのように混み合った時間でも高速通信ができるのではないかと期待してしまいますが、そこに関してはそうでもないようで、auの格安SIMのみでサービスを提供しているUQ mobileと差別化が行われているようです。
ドコモ or au のエリアで格安でスマホを使える!
BIGLOBEモバイルの料金プラン
BIGLOBEモバイルは大きく分けて二つのプランから選ぶことができるようになっっています。
- データプラン+音声SIM 組み合わせプラン
- スマホまる得プラン:音声通話SIMとBIGLOBEでんわ通話オプションのセット
スマホまる得プランはスマホを購入するのが前提となるプランですが、キャリアからBIGLOBEモバイルに乗り換える時にスマホも機種変更したいと考えているならお得なプランとなっています。
セレクトプラン
BIGLOBEモバイルのセレクトプランではドコモのタイプDかauのタイプAの中から…
- データSIM(タイプDのみ)
- SMS付きデータSIM(タイプD・A)
- 音声通話SIM(タイプD・A)
…を選ぶことができるようになっています。SMSなしのデータSIMはドコモ回線のみとなっており、au回線はデータSIMはSMS付きのプランとなるので少しでも安くデータSIMを使いたい場合はドコモのDタイプを選択することになるでしょう。
データ容量 | データSIM (タイプDのみ) |
SMS付きデータSIM (タイプD・A) |
音声通話SIM (タイプD・A) |
---|---|---|---|
1GB | – | – | 1,400円 |
3GB | 900円 | 1,020円 | 1,600円 |
6GB | 1,450円 | 1,570円 | 2,150円 |
12GB | 2,700円 | 2,820円 | 3,400円 |
20GB | 4,500円 | 4,620円 | 5,200円 |
30GB | 6,700円 | 6,870円 | 7,450円 |
データ容量の追加(ボリュームチャージ)は100MB/300円となっています。
キャリアからの乗り換えなら音声通話SIMを選ぶことになると思いますが、BIGLOBEモバイルなら1GBのデータプランから選ぶことができるので月々1,400円で音声通話をすることができるスマホを持つことができることになります。
6GBプランの料金が業界最安値
実はBIGLOBEモバイルの6GBプランは業界最安値水準の価格設定となっています。こちらは各MVNPの料金を比較したものですが…
MVNO | データSIM | 音声通話SIM |
---|---|---|
BIGLOBEモバイル 6GB |
1,450円 | 2,150円 |
mineo 6GB |
1,580円 | 2,190円 |
楽天モバイル 5GB |
1,450円 | 2,150円 |
LINEモバイル 5GB |
1,640円 | 2,220円 |
NifMo 7GB |
1,600円 | 2,300円 |
BIGLOBEモバイルの6GBプランは楽天モバイルの5GBプランと同じ価格設定となっており、かなり安く使うことができることが分かります。
6GBというデータ量は一番使い勝手の良いラインなのでそこそこデータ通信を使うという方はBIGLOBEモバイルなら安く利用することが可能となります。
BIGLOBEでんわで通話料が半額
iOSとAndroidの専用アプリBIGLOBEでんわを利用することで、従量制の国内通話料が20円/30秒から10円/30秒と半額となります。
まあ、格安SIMの音声通話SIMでは当たり前のサービスですね。iPhoneの標準搭載されている電話アプリから電話をかけてしまうと通話料が半額にならないので注意が必要です。
通話パックとかけ放題オプション
BIGLOBEモバイルの音声通話SIMは、1,200円分(最大60分)の国内通話がパックになった通話パックと国内通話なら何度でもかけ放題となるかけ放題のオプションを付けることができます。
通話パック60・通話パック90
通話パックは無料通話がついた音声通話オプションとなっています。
- 通話パック60(国内通話1200円分/最大60分無料):650円/月
- 通話パック90(国内通話1620円分/最大90分無料):840円/月
あまり電話をかけることはないけど一回の通話時間が10分以内に終わらないことが多い方は下で出てくるかけ放題オプションよりも通話パックオプションを選んだ方が良さそうです。
ちなみに、33分以上の通話をするのであればBIGLOBEでんわを使うよりも通話パック60の方がお得ということになります。
3分かけ放題・10分かけ放題
- 3分かけ放題(3分以内の国内通話かけ放題):650円/月
- 10分かけ放題(10分以内の国内通話かけ放題):840円/月
BIGLOBEモバイルでは当初は3分かけ放題オプションしかありませんでしたが、10分かけ放題オプションも選ぶことができるようになりました。
10分かけ放題 840円 は業界でも安い価格!
それにしても、3分かけ放題って少し珍しいですよね。本当に連絡事項だけ伝えるだけの通話なら3分間で必要十分といえるのかもしれません。通話できる時間が短いので料金も少し安めに設定されているのも嬉しいポイント。
かけ放題オプションと通話パックオプションについてはこちらの記事で詳しく書いているので参考にしてください!
セットプランのスマホまる得プラン
スマホまる得プランとは、対象端末(iPhone SE / iPhone 6s / HUAWEI P20 / ZenFone 4 Pro )と同時申し込みで選ぶことができるプランとなっており、音声通話SIMとBIGLOBEでんわ通話オプションがセットになったプランです。
各データプランに通話パック90か10分かけ放題のどちらかをつけることができるプランとなっています。
プラン名 | 音声通話SIM データ容量 |
料金(1年目) | 料金(2年目) |
---|---|---|---|
Sプラン | 1GB | 2,230円 | 2,980円 |
S+プラン | 3GB | 2,430円 | 3,480円 |
Mプラン | 6GB | 2,980円 | 3,980円 |
Lプラン | 12GB | 4,230円 | 5,980円 |
2Lプラン | 20GB | 6,030円 | 7,480円 |
3Lプラン | 30GB | 8,280円 | 8,980円 |
動画・音楽のデータ消費なしのエンタメフリーオプション
モバイル回線通信でYouTubeの動画などを閲覧しているとデータ通信量をガンガン消費してしまい、あっという間にデータを使い切って通信制限を受けてしまうということがあります。
そんな中で、BIGLOBEモバイルでは通常のプランにプラスしてエンタメフリー・オプションを付けることで動画閲覧や音楽再生などで必要となるデータ通信量を制限なく、使い放題になるという素晴らしいサービスがあります。
エンタメフリーオプションを付けることができるのは3GB以上のプランに限られており、データSIMか音声通話SIMかで必要となる料金が異なりますが、データ通信量を気にする事なくYouTubeを観たり、Apple MusicやAmazon Musicなどを楽しむことができるのはかなり嬉しいですよね。
- データSIMでエンタメフリー:SIM1枚毎に980円
- 音声通話SIMでエンタメフリー:SIM1枚毎に480円
なお、対象となるサービスは「YouTube、 Google Play Music、 Apple Music、 AbemaTV、 Spotify、 AWA、 radiko.jp、 Amazon Music、 U-NEXT」となっています。
YouTubeを電車通勤・通学中に見ている方も多いかと思いますが、BIGLOBEモバイルのエンタメフリーオプションを使えばデータ量を気にすることなく動画を見放題することができるの嬉しいですよね。
動画や音楽に関するデータ通信が無料になるのは他のMVMOではほとんどないサービスなのでおすすめです。
シェアSIMでデータ通信を分けあえる
3GB以上のプランを利用している場合、同一名義や家族名義のSIMを最大4枚までデータをシェアすることができるシェアSIMというサービスを利用することができます。
通常のプランの料金に加えて以下のシェアSIMカード料金が必要となります。
- シェアSIMカード(音声):900円/月
- シェアSIMカード(SMS):320円/月
- シェアSIMカード(データ):200円/月
- SIMカード追加手数料:3,000円
- SIMカード準備料:394円
例えば3GBの音声通話SIMを3人でシェアすると合計3,400円で契約することができ、一人当たり1,133円で音声通話SIMを持つことができる計算となります。
- 3GB音声通話SIM(1,600円)+シェアSIM(900円)を2枚 = 3,400円
これはかなり安いですね。家族まとめてBIGLOBEモバイルに乗り換えることで大きく通信料金を下げることができそうです。ただし、シェアSIMに対応しているのはドコモ回線のタイプDだけとなっており、au回線のタイプAには対応していないので注意が必要です。
BIGLOBE光を利用で200円割引
BIGLOBEは光回線のプロバイダサービス事業もしています。
もしBIGLOBE接続サービス(光ファイバー、ADSL、「ベーシック」コース)を利用しているのであれば、上記の料金プランより200円/月の割引を受けることができます。
なので、BOGLOBEの光回線をすでに契約している方は、3GBの音声通話SIMなら1,300円で電話をかける事ができるスマホを持つことができるということになります。
公衆無線LANスポットが無料で利用できる
BIGLOBEモバイルの6GB以上のプランに加入していれば全国83,000カ所のDo SpotとsecuredのエリアでWi-Fiを無料で利用することができます。
6GBのプランに入っていればデータ量が足りなくなって困るということはそうそうあることではありませんが、アプリやOSのアップデートがあると一気にデータ量を消費してしまうので、このような公衆無線LANスポットを無料で使うことができるサービスはとてもありがたいですよね。
BIGLOBEモバイルのデメリットと注意点
低速モードがない
BIGLOBEモバイルには通信速度を高速から低速にしてデータ通信量を節約することができる低速モードがないです。
なのでユーザー側がデータ量を節約したくて手動で低速モードに切り替えることができないので、あまりデータ通信量が残ってないけどインターネットをしたいというときは諦めてデータ量を使い切ってしまうしかありません。
もし、データ量を節約しないといけないときはスマホを使わないようにしましょう。それかデータチャージをするかですね。
ただし、BIGLOBEモバイルは動画や音楽コンテンツのデータ通信量を無料にしてくれるエンタメフリーオプションを付けることができり独自サービスをやってるので、これをうまく利用することで通信料金を節約することはできると思います。
キャリアメールを使えない
大手キャリアではキャリアメールを使うことができましたが、BIGLOBEモバイルに乗り換えてしまうとキャリアメールを使うことはできなくなってしまうので注意をしましょう。
BIGLOBEモバイルに乗り換えるとキャリアメールは使えなくなりますがBIGLOBEのプロバイダメールを使うことができるのでどうしてもメールを使いたいという方はこのメールを使うのもいいのかもしれません。
実店舗が少ない
キャリアでは全国どこでもショップがあるので、何かトラブルがあってもお店に駆け込んで対応してもらうことができます。
しかし、BIGLOBEモバイルの実店舗は全国でかなり少なくなっています。一応、あるにはあるのですが、直営店ではなく電気屋さんの中の一角にショップがある程度だったりするので、中身の濃いサポートを期待するのは厳しいのかなと思います。
まあ、実店舗が少ない問題は格安SIM全般にいえることですし、だからこそ通信料金を安くすることができるのですから、それを理解した上でキャリアからの乗り換えをお勧めします。
BIGLOBEモバイルの契約方法
BIGLOBEモバイルはWEBサイトから申し込むことが可能となっています。手続きはインターネットができる環境であれば行うことができるので、現在使っているスマホから手続きをするのもいいと思います。
また、BIGLOBEは家電量販店などでパッケージとしてSIMカードを購入することもできるので、そこから申し込みをすることも可能となっており、インターネットからの申し込みですぐに使うことができるようになっています。
いずれにして、インタネットが繋がる環境がないと申し込みができないので注意しましょう。
必要なもの
申し込む前に以下を準備する必要があります。LINEの場合はLINE PayカードやLINE Pay決済があれば申し込みをすることが可能となっています。
- 連絡の取れるメールアドレス
- 本人名義のクレジットカード(VISA、MasterCard、JCB、American Express、DINERSなど)
- 本人確認書類(運転免許証、パスポート、身体障がい者手帳または療育手帳 または精神障がい者保健福祉手帳、特別永住者証明書、在留カード、健康保険証+補助書類、マイナンバーカード…など)
未成年者はWEB上で受付は親権者の同意のもとで申し込むことができます。これらの必要書類はスマホのカメラで撮影してアップロードすることで簡単に手続きができるようになっています。
電話番号をそのまま使いたい場合
現在使っているNTTドコモ、au、ソフトバンクのキャリア、その他の格安SIMで契約してる電話番号をそのまま利用したい場合は、MNPの予約番号を各業者より発行してもらう必要があります。
▶︎ ドコモから番号を移行する方法
▶︎ auから番号を移行する方法
▶︎ ソフトバンクから番号を移行する方法
MNP予約番号の有効期限は15日間ありますがBIGLOBEモバイルは12日以上の有効期限がない申し込みを受け付けてくれないので、乗り換える決断をした直前に予約番号を発行するようにしましょう。なお、データSIMは番号の移行は出来ないので、もし別の格安SIMのデータSIMの番号を移動させたいと思っても、新規契約となってしまいます。
必要なもの、MNPの予約番号の準備が整ったらBIGLOBEモバイルのサイトにある申し込みフォームを使って申し込みをしていくことになります。申し込み手続き、本人確認などの手続きが完了すると最短で翌日に登録した住所にSIMカードが届きます。
MNPを使ってのりかえをする場合はSIMカードが届いたらBIGLOBEモバイルのモバイル契約情報ページにログインして回線切替の手続きをするか電話をして回線を切り替える必要があります。回線切替を実行すると今まで使っていた業者のSIMでの通信が切断されBIGLOBEモバイルのSIMカードの通信が開通します。
APNの設定方法
BIGLOBEモバイルのSIMカードをスマホやタブレットに入れたら以下のAPN設定をする必要があります。
iPhone・iPad
iPhone・iPadでLINEモバイルを利用する場合はWi-Fi環境にてSafariを起動しこちらのページにアクセスし、プロファイルをダウンロードしてインストールしてください。大手キャリア以外の格安SIMから乗り換えた場合は今まで使っていたAPNプロファイルを削除してからBIGLOBEモバイルのAPNをダウンロード・インストールしてください。
Android
Androidのスマホやタブレットの場合は「設定」の「その他」→「モバイルネットワーク」の「アクセスポイント名」から「BIGLOBEモバイル」を設定します。ドコモ回線のタイプDの場合は「BIGLOBEモバイル」の項目がある端末がほとんどだと思いますが、au回線のタイプAに関しては以下のAPNを入力する必要があります。
- 名前:BIGLOBEモバイル タイプA(任意)
- APN:biglobe.jp
- APNタイプ(タイプAのみ):default,supl,dun
- ユーザー名:user
- パスワード:0000
- 認証タイプ:CHAPまたはPAP
- PDP Type:IP(PPPは対応していない)
これでデータ通信をすることが可能となります。
まとめ:動画や音楽を存分に楽しむならBIGLOBEモバイル!
最後にBIGLOBEモバイルのメリットについてまとめたいと思います。
- ドコモ、auのマルチMVNOで様々な環境に対応!
- 動画や音楽再生のデータ消費量ゼロのエンタメフリーオプション!
- 通話パック60と3分かけ放題オプション!
- シェアSIMでデータ通信を分け合える!
- BIGLOBE光で200円OFF!
- 公衆無線LANスポットが無料!
特に画や音楽再生のデータ消費量ゼロになるエンタメフリーオプション(音声通話SIMなら480円/月)がBIGLOBEモバイル独自サービスとなっているので、なかなか良いと思います。個人的にはLINEモバイルのSNSデータ消費ゼロよりもインパクトが強いようにも感じます。
動画や音楽を楽しむことが多い方はBIGLOBEモバイルは心からおすすめしたい格安SIMです!