格安SIMのSMS機能の必要性は?データSIMにSMSを付けるメリットについて!
格安SIMは大きく分けて音声通話とデータ通信をすることができる音声付きSIMとデータ通信のみのデータSIMの2種類あります。データSIMに関してはSMS(ショートメールサービス)機能を使うことができるSMS機能付きSIMカードというものがあります。
この格安SIMのデータ通信SIMを選択した時にこのSMS機能を付けるべきなのかどうか。この辺りを説明していきたいと思います。
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SMS(ショート・メール・サービス)とは
SMS(ショート・メール・サービス)は電話番号だけでテキストメールを送受信することができるサービスとなっており、メールアドレスを知らない人に対しても連絡を取ることができる機能で、世界共通のテキスト・メッセージサービス規格となっています。
SMSで送受信することができる文字数は英記で140文字、日本語で70文字とかなり少なくなっており、写真や音声などのコンテンツは送受信することはできない仕様となっており、キャリアは関係なく扱うことができます。
docomo・au・SoftBankなどのキャリアの場合はキャリアメールと呼ばれるキャリア専用のメールアドレスを貰うことができますが、そのアドレスがなくてもSMSならメッセージを電話番号だけで送受信することができるので、キャリアメールを使うことができない格安SIMにとっては非常に重要なサービスともいえるかもしれません。
SMS機能付きデータSIMの料金
SMS機能付きのデータSIMの料金は各MVNOによって異なります。主要MVNOのデータSIM(SMS付き)の料金を比較して見ましょう。
MVNO | 月額料金 |
---|---|
UQ mobile | 無料 |
mineo(Dプラン) | 120円 |
mineo(Aプラン) | 無料 |
BIGLOBE SIM(タイプD) | 120円 |
BIGLOBE SIM(タイプA) | 無料 |
LINEモバイル | 120円 (LINEフリープランのみでコミュニケーションフリープランはすべてSMS付き) |
楽天モバイル | 80円(050SIM) |
NifMo | 140円 |
OCNモバイルONE | 120円 |
IIJmio(タイプD) | 140円 |
IIJmio(タイプA) | 無料 |
DMMモバイル | 150円 |
U-mobile | 150円 |
意外とMVNOによって料金に差があるように見えますが、データプランの価格設定自体がそれぞれのMVNOで異なるので、一概にこれだけを見て価格が安い、高いを判断することはできないのかなと思います。
docomoの回線を使った格安SIMのデータSIMでSMS機能を利用するには月額料金が別途必要となりますが、auの回線を使ったデータSIMには最初からSMS機能が付与されているものになっているので、SMSを使うために追加の費用は必要ありません。
SMS機能付きのメリット:SMS認証を利用できる
様々なサービスを登録や利用をしようとしたときに、SMS認証を必要とすサービスが多数あります。
例えば、LINEではアカウントを作成する時もSMSにコードを送信して受信したコードをLINEに入力することで利用することが可能となるSMS認証システムが採用されています。
他にもモバゲーやGleeといったスマホゲームに関するサイトもSMS認証が必要となっていたり、GoogleアカウントやAppleのiCloudアカウントなども二段階認証をするときにSMS認証が必要になるなど、思っている以上にSMSが必要な場面が多いのが実情です。
つまり、格安SIMのデータSIMのみでSMS認証が必要なサービスを利用する時にはSMS機能付きのデータSIMを契約しないといけないということになるのです。
SMS認証が必要なサービスとしていくつかピックアップしてみました。
- LINE
- モバゲー
- Gree
- Sony Entertainment Network(PS4などで必要)
- アメーバピグ
- メルカリ
- Googleなど二段階認証が必要なサービス
アンテナピクト問題が起きる事が稀にある
SMSを搭載していないデータSIMを使うと電波が来ているのにアンテナピクト部分が圏外と表示されてしまう不具合のようなものが発生する事が稀にあります
。特にiPhoneに格安SIMのデータSIMカードを入れると圏外表示になってしまうことが多くこれをアンテナピクト問題と呼ばれています。
圏外になっていても電波が来ているので普通に通信をすることができるのですが、ごく稀にスマートフォンが圏外と認識しているが故に電波を常に検出しようと動作するためバッテリーが通常よりも早く減ってしまう現象が起きてしまうことがあるのです。
この問題をセルスタンバイ現象と呼んでおり電車を乗っていて山間部や地下鉄など電波が入ったり切れたりする環境にしばらくいると携帯電話のバッテリーが異常に減っているのと似ているんですよね。
最近はこのような問題が発生することはなくなってきているので、あまり気にする必要はないのかなとは思いますが、ちょっとでも端末の電池の持ちを伸ばしたいのであればSMS機能付きのデータSIMを契約したほうがいいでしょう。
まとめ:サブ機として使うならSMS機能が必要がない
すでにメイン回線を持っていてそちら側でSMSを利用することができる環境があるなら、サブ回線となる格安SIMのデータSIMにSMS機能は基本的に必要ないでしょう。
例えば、音声付きSIMカードをiPhoneに入れてメイン回線として利用して、SMS機能が付いていない普通のデータSIMをiPadに入れてサブ機として利用する使い方が理想なのではないでしょうか。ガラケーを使っていてiPadに格安SIMのデータSIMを入れてインターネットを使う場合のみSMS機能付きのデータSIMにするのが上手なデータSIMの使い方になるでしょう。
こんな方はごく稀にいるのかどうかわかりませんが、もし「メイン回線に音声通話は必要ない」、「データSIMで十分なんだ」という方はSMS認証が必要なときは必ずやってくると思うので、プラス100円ほど追加してSMS機能付きデータSIMを契約した方がいいのかなと思います。
- 電話番号だけでメッセージを送受信できる
- LINEなどでSMS認証したい
- アンテナピクト問題を解決できる
- セルスタンバイ現象を回避して電池の消費を抑えることができる
これらのいずれかの機能が欲しいならSMS機能付きのデータSIMを選ぶことをお勧めします。なお、楽天モバイルのSMS付きのデータSIMはIP電話サービスを使うことができる050SIMという名称でサービスが提供されています。
UQ mobileやmineoのAプラン、BIGLOBEモバイルのデータSIMは追加料金なしでSMSを使う事ができます。