+メッセージ(RCS)とSMSの違いを比較!格安SIMでは利用できない?
+(プラス)メッセージは電話番号だけで送受信することができる次世代のSMS(ショートメールサービス)となっており、NTTドコモ・au・ソフトバンクの3キャリアで契約すると使うことができるメッセージサービスとなっています。
この記事では、+メッセージは従来のSMSとキャリアメール(MMS)と何がどう違うのかを徹底比較していきたいと思います。
Contents
「+メッセージ」と「SMS・キャリアメール(MMS)」の違い
電話番号のみで送受信できるRCSがベース技術
+メッセージはSMSと同じように電話番号だけでメッセージの送受信をすることができる新世代のSMSサービスとなっており、RCS(Rich Communication Services)という世界規格がベースとなったメッセージサービスとなっています。
国内の独自規格なのかなと思っていたのですが、どうやら違うようですね。RCSに対応しているキャリアであれば電話番号だけでキャリア間でやり取りをすることができるのは非常に便利です。
ただし、現時点では海外キャリアの相互接続には対応しておらず国内の3キャリア間でのみ+メッセージを利用することができるということになります。
送受信できる機能
+メッセージは電話番号だけでメッセージを送受信することができるため、SMSの進化バージョンという捉え方ができます。
SMSが送受信できたのは全角70文字までのテキストや絵文字のみでしたが、+メッセージは全角2730文字までのテキストや絵文字を送受信することできるようになり、最大100MBまでの写真・動画も取り扱うことができるようになりました。
今まではSMSは電話番号のみで送受信することができ、MMS(キャリアメール)は専用のメールアドレスが必要でしたが、+メッセージはSMSと同じように電話番号だけで様々な情報を送受信をすることができるようになっています。
メッセージサービス | +メッセージ | SMS | キャリアメール(MMS) |
---|---|---|---|
テキスト・絵文字 | 最大全角2,730文字 | 最大全角70文字 | 最大2MB〜10MB (キャリアで異なる) |
写真・動画 | 最大100MBまで | × | |
スタンプ | ○ | × | |
グループメッセージ | ○ | × | |
音声メッセージ | ○ | × | |
地図情報 | ○ | × | |
既読機能 | ○ | × | |
料金 | データ通信 | 課金(1通10円) | データ通信 |
+メッセージはLINEと同じようにスタンプ、グループメッセージ、音声メッセージ、現在地の送受信もすることができるように壮絶進化をしているのが最大の特徴といってもいいのではないでしょうか。
既読機能は賛否ありますが、相手が既読したかどうかを確認することができるのは便利なのかもしれません。既読スルーする人も普通に出て来ることになりそうですが…。
スタンプに関してはサービス開始当初は500点ほど提供されスタンプストアからダウンロードして使う形になります。ビジネスモデルにについては検討している段階のようなので、LINEのようにいずれはオリジナルスタンプを販売することが出来るようになるかもしれませんね。
3キャリアしか使用できない
現時点(2018年5月)で+メッセージを利用することが出来るのはNTTドコモ、au、ソフトバンクのみとなっています。キャリア以外で購入したSIMフリー版のスマートフォンであっても+メッセージアプリをダウンロードすることができないので、+メッセージを使うことができないのです。
+メッセージアプリはiOS版とAndroid版が用意されますが、サービス開始当初はAndroid版のみとなっており、それぞれのキャリアからそれぞれの+メッセージアプリが提供される形となります。
Android | iOS | ||
2018年5月以前の端末 | 2018年5月以降の端末 | ||
docomo | ドコモよりダウンロード | プリインストール | App Storeで提供予定 |
au | au Marketでバージョンアップ | App Storeで提供予定 | |
ソフトバンク | Google PlayでS!メールアプリで自動バージョンアップ | App Storeで提供予定 |
ちなみに、ソフトバンクは既存のS!メールアプリを自動的に+メッセージにバージョンアップする仕組みになっていたためサービス開始直後からトラブルが続出してしまい、バージョンアップを中止するという事態に陥ってしまったようです。
格安SIMで+メッセージは使えない
+メッセージはLINEと同じように電話番号で認証を行うことになります。認証が終わってしまえばSIMカードが入っていない状態でWi-Fi接続で+メッセージを使うことができます。
このタイミングで格安SIMのカードを入れてしまえば格安SIMでも+メッセージを使うことができるのではないかと思いたくなりますが、違う電話番号のSIMカードが認識されると+メッセージは利用することができないのです。
結論としては格安SIMやSIMフリー端末で+メッセージを利用することが現時点ではできないということになります。
まとめ:+メッセージは今後に期待
+メッセージはサービスが開始されたばかりなので、使いやすさという面ではLINEには到底かなわない状況だと思いますが、iOS版の+メッセージアプリが提供されて、格安SIMやSIMフリー版の端末でも+メッセージが使うことが出来るように改善されれば、使う人は一気に増えるのかもしれませんね。
現在のMVNOのデータ通信のプランはSMS機能なし・ありのどちらかを選択することが出来るようになっていますが、格安SIMでも+メッセージが利用することが出来るようになるとどうプランが変更されるのかが気になるところですね。