新型iPad(第6世代)何が進化した?第5世代とiPad Proで性能を比較してみた!
Contents
iPad(第6世代)はどこが進化したのか
iPadシリーズについて
AppleのiPadシリーズは大きく分けて4つあります。
- iPad Pro(12.9インチ)
- iPad Pro(10.5インチ)
- iPad(9.7インチ)
- iPad mini(7.9インチ)
iPad Pro(10.5インチ)はiPad Air 2(9.7インチ)→ iPad Pro(9.7インチ)と進化して行き着いた先のディスプレイサイズとなっており、iPad Pro(9.7インチ)の後継機種という位置付けとなっています。
iPadのエントリーモデルとハイエンドモデル
少し前までは無印のiPadはラインナップから消え去っており、新型モデル登場に合わせて旧型モデルの端末価格を下げることでエントリーモデルとして併売していましたが、2017年3月にiPad Airの筐体を使用してあえて性能を落として価格の安いiPad(第5世代)をエントリーモデルとして復活させた経緯があります。
- ハイエンドモデル:iPad → iPad 2 → iPad(第3世代)→ iPad(第4世代)→ iPad Air → iPad Air 2 → iPad Pro 9.7 → iPad Pro 10.5・iPad Pro 12.9
- エントリーモデル:旧型モデルを併売 → iPad(第五世代)→ iPad(第6世代)
2017年モデルではiPad ProとiPadの棲み分けとして、iPad ProのみApple PencilとSmart Kyeboardを使うことができる仕様となっていましたが、2018年モデルより無印iPadもApple Pencilを使うことができるように進化をしました。
iPad 第6世代・第5世代・iPad Pro 10.5の性能差について
では、iPad(第6世代)と旧型のiPad(第5世代)とiPad Pro(10.5インチ)ではどれくらい性能差があるのかを比較してみたいと思います。
ディスプレイ性能
ディスプレイ性能に関しては圧倒的にiPad Proの方が高くなっています。
モデル | Pad Pro(10.5インチ) | iPad(第6世代) | iPad(第5世代) |
---|---|---|---|
画面サイズ | 10.5インチ | 9.7インチ | |
解像度 | 2,224 x 1,668ピクセル | 2,048 x 1,536ピクセル | |
耐指紋性撥油コーティング | ○ | ||
反射防止コーティング | ○ | × | |
フルラミネーションディスプレイ | ○ | × | |
ProMotionテクノロジー | ○ | × | |
広色域ディスプレイ(P3) | ○ | × | |
True Toneディスプレイ | ○ | × |
iPad Pro 10.5はサイズが大きいので解像度が高くなるのは当たり前としてもフルラミネーションディスプレイや反射防止コーティングが施されるなどし、光の反射を極限まで抑えることで見やすいディスプレイに仕上がっており、さらに120Hzのリフレッシュレートに対応したProMotionテクノロジーをや広色域ディスプレイ(P3)を搭載することで、色の深みを表現することができるようになっています。
一方のiPad(第6世代・第5世代)は2014年にリリースされたiPad Airと同等レベルのRetinaディスプレイとなっており、iPad Proと比較をしてしまうと見劣りしてしまうのです。
CPUの性能
次に、iPadの使いやすさの柱となるCPUチップの違いについて見ていきましょう。
モデル | Pad Pro(10.5インチ) | iPad(第6世代) | iPad(第5世代) |
---|---|---|---|
CPU | A10X Fusion | A10 Fusion | A9 |
CPU性能 (シングルスコア) |
3905 | 3361 | 2498 |
CPU性能 (マルチスコア) |
9286 | 5629 | 4328 |
GPU性能 (Metal) |
29098 | 12632 | 10370 |
RAM | LPDDR4 4GB | LPDDR4 2GB |
iPad ProはクアッドコアのGPU性能を強化したA10X Fusionチップが搭載されていますが、iPad(第6世代)はiPhone 7/7 Plusに搭載されているA10 Fusionチップが搭載されRAMの容量は2GBと少々少なめとなっています。しとはいえ、A9/A10チップはどちらかというと高性能なCPUチップなので、動画編集や画像処理などガッツリ作業をしないのであれば、なんら問題はないでしょう。
カメラの性能
カメラの性能に関してはiPad(第6世代)とiPad(第5世代)の仕様は全く同じとなっています。
モデル | Pad pro(10.5インチ) | iPad(第6世代) | iPad(第5世代) |
---|---|---|---|
背面カメラ | 1200万画素 ƒ/1.8のレンズ |
800万画素 ƒ/2.4のレンズ |
|
光学式手ぶれ補正 | ○ | × | |
Focus Pixels AF | ○ | × | |
True Toneフラッシュ | クアッド | × | |
4K動画撮影 | ○ | × | |
720p(240fps)スローモーション | ○ | × | |
前面カメラ | 700万画素 | 120万画素 |
iPad Proに関しては光学式手ぶれ補正機能が搭載され4K動画撮影にも対応しているので、ただの記録ではなく思い出を残していくカメラとしても使うことができるスペックと言えるのではないでしょうか。
アクセサリーの対応
iPad(第6世代)で最も進化したところですね。今まで、Apple PencilはiPad Proの特権となっていましたが、iPad(第6世代)でもApple Pencilを使って文字を書いたり、絵を描いたりすることができるようになりました。
モデル | Pad pro(10.5インチ) | iPad(第6世代) | iPad(第5世代) |
---|---|---|---|
Apple Pencil | ○ | × | |
Smart Keyboard | ○ | × |
Smart KeyboardはiPad Proの特権となったままなので、純正キーボードを使いたい場合はiPad Proを選択することになるでしょう。
スピーカーと指紋認証
スピーカーと指紋認証についてはiPad(第6世代)と(第5世代)では仕様は全く同じとなっています。
モデル | Pad Pro(10.5インチ) | iPad(第6世代) | iPad(第5世代) |
---|---|---|---|
内蔵スピーカー | 4つ | 2つ | |
指紋認証 | 第2世代Touch ID | 第1世代Touch ID |
iPad Proのスピーカーは上下左右に4つ搭載されており、タテヨコに合わせて自動的にスピーカーが切り替わって常に最適サウンドを楽しむことができるようになっていますが、iPad(第6世代)と(第5世代)は本体下に2つしかスピーカーが搭載されていません。ヨコにして映画をみるときに迫力サウンドを楽しみたい人はiPad Proの一択となりそう。
また、指紋認証のTouch IDもiPad Proはよりスピーディな第2世代バージョンが搭載されているので、快適そのものです。
LTEの通信速度(Wi-Fi+ Cellular)
Wi-Fi + CellularモデルのLTE通信の速度は格安SIMと組み合わせるにあたり非常に重要なポイントでもあります。
モデル | Pad pro(10.5インチ) | iPad(第6世代) | iPad(第5世代) |
---|---|---|---|
モバイル通信(Wi-Fi + Celular) | LTE(25バンド) 最大450Mbps |
LTE(23バンド) 最大300Mbps |
LTE(21バンド) 最大150Mbps |
各モデルでLTEの対応バンドの数が異なり最大通信速度も違うので、同じSIMカードを入れても通信速度が異なることになります。iPad(第5世代)はiPhone 6やSEと同じ150Mbpsですが、iPad(第6世代)はiPhone 6sと同じ300Mbpsの通信をすることが可能となっています。
LTEの通信速度によって格安SIMの通信速度にも影響が出ていくるところなので、少しでも快適にiPadを使用したいなら拘りたいポイントとも言えます。
バッテリーとサイズ
バッテリー容量についてはiPad ProよりもiPad(第6世代)・(第5世代)の方が多くなっていますが、Appleが後悔しているバッテリー駆動時間はどちらも同じとなっています。
モデル | Pad Pro(10.5インチ) | iPad(第6世代) | iPad(第5世代) |
---|---|---|---|
バッテリー | 30.4Wh 最大10時間(Wi-Fiインターネット) |
32.4Wh 最大10時間(Wi-Fiインターネット) |
|
サイズ | 250.6 × 174.1 × 6.1 mm 469g(Wi-Fi) 477g(Wi-Fi+Cellular) |
240 × 169.5 × 7.5 mm 469g(Wi-Fi) 478g(Wi-Fi+Cellular) |
まとめ
iPad(第6世代)はApple Pencilを使うことができるようになりました。
今までは6万円以上もするiPad Proを購入しないとApple Pencilを使うことができませんでしたが、37,800円という低価格のiPadで利用することができるようになったのは、敷居が大きく下がったと言えるのではないでしょうか。ただし、Apple Pencilの価格が10,800円と高いのがネックになるかもしれません。
あと、あまり注目されていませんが、LTEの通信速度が150Mbpsから300Mbpsに高速化されたのは格安SIMを入れて使う時の恩恵になることは間違いないでしょう。