iPhone 7のスペック・評価・レビュー!FeliCa決済や防水防塵にも対応したスタンダードモデル!
現在のiPhoneの最新モデルはiPhone 8/8 PlusとiPhone Xがありますが、2016年モデルのiPhone 7/7 Plusも非常に魅力的なモデルとなっています。iPhone 7/7 Plusはアルミの筐体を採用したモデルとしてデザインもスタイリッシュさを追求したものになっており、個人的には従来のiPhoneの完成モデルではないのかと思っています。
そんなiPhone 7の魅力について徹底レビューをしていきたいと思います。
Contents
iPhone 7の魅力を徹底レビュー
iPhone 7はどこで購入できる?端末代金は?
AppleのiPhone 7/7 Plusは一時期だけmineoが取り扱いをしていましたが、MVNOによる取り扱いをしていないモデルとなっており、Apple StoreでSIMフリーモデルを購入するか、docomo、au、SoftBankの大手キャリアで購入することになります。
モデル | iPhone 7 | iPhone 7 Plus | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
32GB | 128GB | 256GB | 32GB | 128GB | 256GB | |
Apple Store | 61,800円 | 72,800円 | – | 74,800円 | 85,800円 | – |
docomo | 76,200円 → 実質9,600円 |
87,000円 → 実質20,400円 |
87,000円 → 実質22,200円 |
89,400円 → 実質22,200円 |
100,200円 → 実質33,000円 |
111,000円 → 実質34,800円 |
au | 60,000円 → 実質10,000円 |
70,667円 → 実質20,667円 |
71,556円 → 実質21,556円 |
72,667円 → 実質22,667円 |
83,556円 → 実質33,556円 |
84,667円 → 実質34,667円 |
SoftBank | 81,333円 → 実質10,000円 |
92,000円 → 実質20,667円 |
92,000円 → 実質20,667円 |
92,444円 → 実質22,667円 |
105,000円 → 実質33,667円 |
105,000円 → 実質33,667円 |
Apple Storeでは32GBと128GBのみの取り扱いとなっていますが、キャリアでは256GBモデルも取り扱いをしています。しかも、SoftBankに関しては128GBモデルと256GBモデルの価格が同じという。間違っているのでしょうかね。
キャリアでの購入は2年契約を前提に選択することができるプランも料金が高く設定されているので、機種代金だけ見るとApple Storeで購入するよりも安くなっているように見えますが、トータルで見るとSIMフリー版iPhone 7とMVNOの格安SIMの組み合わせの方が圧倒的に安くなるので、とにかくスマホ料金を下げたいなら格安SIMと組み合わせることをお勧めします。
- SIMフリーiPhoneをY!mobile(ワイモバイル)で使うと料金はいくら?キャリアと料金を徹底比較!
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カラーラインナップが豊富
iPhone 7/7 Plusはカラーラインナップが非常に豊富なモデルで5色のカラーから選ぶことが可能です。
iPhone Xは2色、iPhone 8/8 Plusは3色(PRODUCT RED含めると4色)となっているので、iPhone 7シリーズについては色を選ぶ楽しさがあります。しかも、ブラックに関してはマットなブラックと光沢のあるジェットブラックの2パターンあるのも見逃せないポイントとなっています。
ジェットブラックはアルミなのに光沢のあるスタイルになっている特殊加工されたモデルとなっており、とてもカッコイイのですが、非常に傷がつきやすいので傷とか気になる人は普通のブラックを選択した方がいいかもです。
iPhone 7のスペック
4.7インチディスプレイを搭載
iPhone 7は4.7インチのディスプレイを搭載しており、解像度は1,334 x 750ピクセル・326ppiピクセル密度と高精細なディスプレイとなっています。AppleではRetina HD ディスプレイと名付けているものですね。
iPhone 7はiPhone 6sと同様に3D Touchにも対応しているのでディスプレイを強く押すことで様々な機能を使うことができる3年前のモデルなのに先進的な仕様になっているのも見逃すことができないポイントとなっています。
例えば、画面左端を強く押すことでマルチタスク画面を呼び出すことができます。
3D TouchはiPhone 6sから採用された機能となっており、iPhone 7以降の全てのモデルに搭載されており、iPhoneではスタンダードなものになっていますね。
- 4.7インチRetina HD ディスプレイ
- 1,334 x 750ピクセル解像度、326ppi
- 3D Touch搭載
- 高色域ディスプレイ(P3)
- 1,400:1コントラスト比(標準)
- 最大輝度625cd/m2(標準)
- デュアルドメインピクセル
- 耐指紋性撥油コーティング
ディスプレイの仕様は新たに高色域ディスプレイ(P3)に対応し、発色がiPhone 6sと比較しても非常に良いものに進化をしています。4.7インチというディスプレイサイズは片手で操作できるギリギリの大きさで画面が小さいと感じることもなく数多くあるiPhoneのサイズの中でも一番見やすくて使いやすいのではないでしょうか。
アンテナラインが一部撤廃、カッコいいデザイン
iPhone 7の本体デザインはiPhone 6sからさらにブラッシュアップが施されており、iPhone 6sまであった白色のアンテナラインの一部が撤廃され本体上部と下部のみにアンテナデザインが施されたスッキリとしたスタイリッシュなデザインを実現しています。
音量ボタンやサイドボタン、電源ボタンのデザインはiPhone 6sほぼ同じになっています。
3.5mmヘッドフォンジャックは廃止
iPhone 7はiPhone 6sと同様に本体下に電源ポートとなるLightningコネクタが搭載されていますが、iPhone 7は3.5mmヘッドフォンジャックが廃止されたので、手持ちのヘッドフォンイヤホンやヘッドフォンをそのまま使うことができなくなっています。
iPhone 7で3.5mmヘッドフォンジャックを搭載したヘッドフォンを使いたい場合は、付属のLightning – 3.5 mmヘッドフォンジャックアダプタを介することで接続することができるようになっています。
普段からヘッドフォンを有線で利用している人にとっては面倒くさいの一言ですが、Appleとしてはワイヤレスイヤホン・AirPodsを使って欲しいので、戦略としてはさすがAppleは徹底しているなといった印象ですね。
7000シリーズのアルミニウムを採用
iPhone 7はiPhone 6sと同じアルミの筐体となっていますが、傷が付きにくくてより硬い7000シリーズアルミニウムへと素材がグレードアップされています。
- iPhone 6/6s/SE:6000シリーズのアルミニウム
- iPhone 7:7000シリーズのアルミニウム
そんなに違いはないのではと思ってしまいますが、iPhone 6sよりもiPhone 7は傷が付きにくくなっているのは実際に使ってみて感じることができます。数年間使ったiPhone 6sは細かい傷が多数付いてしまっていますが、iPhone 7は細かい傷は少なく今も綺麗な筐体を維持することができているように感じます。
A10 Fusionチップで高速処理
iPhone 7はApple A10 Fusionと呼ばれるプロセッサを搭載しています。高性能コア2基と高効率コア2基を搭載したクアッドコアプロセッサとなっており、状況に応じてコアを自動切り替えをして効率の良い処理をしています。
A10 Fusionチップのスペックは以下の通りです。
- CPU:クアッドコア(高性能コア2 + 高効率コア2)
- クロック周波数:2.33GHz
- プロセスルール:TSMS(16nmFinFET)・FOWLP(Fan-Out Wafer Level Packaging)
- GPU:Imagination Technologies PowerVR GT7600 Plus(6コア)
- RAM:2GB LPDDR4
プロセスルースは16nmとApple A9と同じですが、Apple A10 FusionはFOWLPという新しいパッケージング技術を使うことでチップ内の配線をパッケージの厚みを20%減少させながら発熱を10%抑え、さらにI/O速度を20%高めるなど基本的な性能も大きく向上しているチップとなっています。
CPUの性能をGeekbench 4を使ってiPhone 7とiPhone 6sの両機を使って計測してみました。
モデル | iPhone 7 | iPhone 6s |
---|---|---|
CPU | A10 Fusion(2コア+2コア) 2.33GHz |
A9(2コア) 1.85GHz |
シングルコアスコア | 3551 | 1794 |
マルチコアスコア | 5776 | 3104 |
A10 Fusionチップのピーク性能はかなり高いことが分かります。実際の利用用途ではピーク性能を出す必要がないことばかりなので、省電力コアをうまく切り替えることでバッテリー駆動時間を伸ばすこと成功しています。iPhone 7はiPhone 6sよりも全体的なバッテリーの持ちが向上しており、インターネット閲覧時間が10時間から12時間に、ビデオ再生時間が11時間から13時間と大幅に伸ばしています。
GPUの性能も比較してみましょう。
モデル | iPhone 7 | iPhone 6s |
---|---|---|
GPU | PowerVR GT7600 Plus | PowerVR GT7600 |
スコア | 13079 | 10638 |
A9チップを搭載しているiPhone 6sのGPUの性能もそこそこ高いとは思いますが、iPhone 7はさらに上に行く感じですね。iPhone 7の性能は高いことは紛れもない事実でしょう。このスコアは2018年にリリースされているAndroidスマホよりも高いものになっていることも多いので、まだまだ現役で使うことができるiPhoneと言っていいでしょう。
FeliCaに対応している
iPhoneはiPhone 6/6 Plusより非接触型決済サービスのApple Payに対応していましたが、日本で普及している規格・FeliCaに非対応だったため日本のおサイフケータイとして使うことはできませんでしたが、iPhone 7/7 PlusでFeliCaに対応しました。
これにより、日本の電子マネーをApple Payを介して利用することができるようになりました。例えば、交通系ICカードのSuicaやiD、QUICPayといった電子マネーをiPhone 7をかざすだけで決済することができるようになりました。
なお、iPhone 8/8 PlusとiPhone Xについては日本専売モデルはなくなりFeliCaも世界標準規格に盛り込まれたので問題はありません。
1200万画素のカメラを搭載
iPhone 7は1200万画素のイメージセンサーを内蔵した背面カメラを搭載しています。iPhone 6sと同じ画素数なので進化していないのかと思ってしまいますが、レンズがより明るいもの(5枚構成 ƒ/2.2 → 6枚構成 ƒ/1.8)になり、光学式手ぶれ補正が内蔵されたことで暗い場所での撮影がより強くなっています。
- イメージセンサー:1,200万画素裏面照射型センサー
- レンズ:6枚構成 ƒ/1.8
- 光学式手ぶれ補正
- Focus Pixels オートフォーカス(像面位相差)
- 自動HDR
- True Toneフラッシュ
- Live Photos
- 4K動画撮影(30fps)
光学式手ぶれ補正はiPhone 6sシリーズまでは5.5インチのPlusのみの独占機能となっていましたが、iPhone 7では4.7インチの通常モデルにも搭載してきたということになります。iPhone 7のレンズ周りのデザインは相変わらず出っ張りレンズですが、取ってつけたようなリングが廃止されて筐体のアルミをレンズを包み込むような一体感のあるデザインに変更されています。
前面カメラは500万画素のイメージセンサーから700万画素にスペックアップをしているので、より綺麗な自撮り写真を撮影することができるようになっています。
- イメージセンサー:700万画素裏面照射型センサー
- レンズ:ƒ/2.2
- Retina Flash
- 自動HDR
4G LTE-Advancdに対応
iPhone 7は4G LTE-AdvancdのCat.9対応し最大受信速度450Mbpsの高速通信をすることができ、モデムチップによる通信速度の性能はこのようになっています。
- iPhone 6・iPhone SE:最大下り速度150Mbps
- iPhone 6s:最大下り速度300Mbps
- iPhone 7:最大下り速度450Mbps
LTEの電波をまとめることができるキャリアアグリゲーション(CA)に対応しているので、ドコモの4G PREMIUMの電波を使うことができ、iPhone 7における各キャリアの最大通信速度はこのようになります。
- docomo:375Mbps
- au:220Mbps
- SoftBank:262.5Mbps
iPhone 6sの最大受信速度は300Mbpsなのでdocomoのプレミアム4Gを下回る理論値となっていますが、最大受信速度が450MbpsのiPhone 7に機種変更するだけで格安SIMでも通信速度を少しだけ速くすることができるということになります。
本体右横のSIMカードスロットを専用のPINを使うことでアクセスすることが可能となっています。
iPhone 7/7 PlusはnanoSIMのサイズのSIMカードに対応しています。以下で解説しますが、SIMカードスロットの周囲の防水パッキンがより頑丈なものになっているのがわかります。
タッチセンサー式のホームボタンとIP67防水防塵性能
iPhone 7に搭載されているホームボタンは第2世代のTouch IDを搭載したホームボタンとなっていますが、物理式のホームボタンが廃止しタッチセンサー式のホームボタンに変更しているのが大きな特徴にもなっています。
物理式のホームボタンからタッチセンサー式のホームボタンに仕様が変更されたことで、ホームボタンの押し心地は明らかに違うものとなっています。
iPhone 6sのホームボタンはしっかりとボタンを押すことができるのに対して、iPhone 7のホームボタンは押しても上下することはなく、押したかのような振動が指に伝えることでボタンを押したと錯覚させるようなものになっています。
物理式からタッチセンサー式に変更された理由は明らかにされていませんが、iPhoneのホームボタンは押し心地がおかしくなったり意外と故障が多かったりしますが、物理的なボタンではなくなったタッチセンサー式だとホームボタンの故障というものが少なくなるメリットはあるでしょう。
iPhone 7はiPhoneとしては初めて公式にIP67等級の防水防塵に対応したモデルとなっており、ホームボタンをタッチセンサー式にしたことで内部に水が入りにくい仕様にしているのかもしれませんね。
まとめ:iPhone 7はトータルバランスに優れて名機
iPhone 7は最新モデルのiPhone XやiPhone 8/8 Plusと比べても端末価格が安く手に入れる事ができますが、スペックに関してはまだまだハイエンドとして使う事ができる現役モデルとなており、トータルで見たときに非常にバランスの良い名機になっているのかなと思います。
アルミボディなので手が滑って落としてしまったとしても背面パネルが割れてしまうということもありませんし、かなり良いと思うんですよね。
ただし、現時点でiPhone 7はMVNOの格安SIM業者での取り扱いはしていないのでキャリアかApple Storeでしか購入するしかありません。
キャリアで購入すれば端末の割引を受けることでができて安くiPhone 7を手にすることができますが、プランの料金がそもそも高いので、2年間の支払いで20万円近い金額を支払ってしまう場合もあるので、少しでもお金をかけずにiPhone 7を手に入れたいと考えるのであれば、Apple StoreでSIMフリー版のiPhone 7を購入し格安SIM(mineoかY!mobileがお薦め。)を利用することで思っている以上に月々の通信費用は安く抑えることができるのでお薦めですよ。