格安SIMはサポートが弱い!設定やスマホ故障時に理解しておくこととは?
MVNOが提供している格安SIMはNTT docomo・au・SoftBankの大手キャリアの通信料金に比べると半額以下に抑えることができるほどの破壊力のある価格の安く通信契約をすること可能ですが、どうしてMVNOはユーザーに安く通信サービスを提供できるのでしょうか?
Contents
格安SIMのデメリットとは?
MVNOはキャリアから回線を借りている
まず、大前提として格安SIMを提供しているMVNOは通信回線・設備を自前で所持しておらず、NTT docomo、au、ソフトバンク各社にお金を支払うことで通信回線を借りて通信事業を運営しているのです。
現在の携帯の電波は日本全国どこに行っても届いているので電話や通信をすることができるようになっていますが、これはNTT docomo、au、SoftBankの各社が蜘蛛の巣のようにアンテナや関連設備を設置している努力のおかげで、この設備構築には多額なお金がかかっています。
さらに、キャリアは次世代の通信規格(5G)の実験開発も行っているわけで、想像している以上にお金がかかっている。
だから、キャリアのプランの料金が高い。…と単純に結びつけるのは違うとは思いますが、大手キャリアが通信料金を下げたがらない理由はここにあるのかなと思います。
キャリアは「多額な設備投資をしているのだから通信料金を下げたくない」というのがが本音なのでしょう。
だから、auは通信料金の安いサブブランドとしてUQ mobileやBIGLOBEモバイルという格安SIMサービスを展開し、SoftBankもY!mobileを展開し、docomoは数多くのMVNOに回線を貸し、同じNTTグループのOCNモバイルONEやNTTぷららなども格安SIMサービスを展開することで、本家大元のdocomoの料金は高い状態を維持しています。
基本的な設定は全て自分で対応しないといけない
大手キャリアは知識がなくても契約できる
大手キャリアであればキャリアショップや家電量販店の携帯のコーナーに行って、お姉さんやお兄さんに分からないことを相談する事できますし、知識がなくても簡単にスマホを契約する事ができるのが大きな特徴となっています。
- 店舗に行ってキャリア・機種を選ぶことができる
- 店員さんの話を聞いてプランを決めて契約することができる
- 店員さんが初期設定をしてくれる
キャリアならとにかく簡単に契約ができますし、後日分からないことをサポートしてくれたりもします。
格安SIMはサポートが弱く知識がある程度必要になる
しかし、格安SIMの場合は基本的にMVNO業者のWebサイトから申し込むをして契約をする必要があります。郵送されたSIMカードを自分でスマートフォンの中に入れて、自分でAPNの設定をすることで通信をする事が可能となります。
つまり、ある程度の知識がないと格安SIMへの乗り換えは難しいということになります。
- MVNOのWebサイトからプランを決めて申し込みをする
- スマートフォンがない場合はスマートフォンも購入する
- 自宅にSIMカードが届く
- 自分でスマートフォンの中にSIMカードを入れる
- 自分でAPN設定をする(スマホを同時購入ならMVNOによっては初期設定完了状態担っている)
格安SIMの設定とかよく分からないという人のために、当サイトのようなものがあるわけで想像している以上に難しいものではありません。
- 格安SIMのりかえでスマホ料金をキャリアから半額にして通信費を節約しよう!
- ドコモから格安SIMにMNPで電話番号をそのままで乗り換える方法
- auから格安SIMにMNPで電話番号をそのままで乗り換える方法
- ソフトバンクから格安SIMにMNPで電話番号をそのままで乗り換える方法
また、端末を同時購入した場合はSIMカードが入った状態で設定された状態で届くので、難しい設定は特に必要ないようになっているので、特に難しいことをせずに格安SIMに乗り換えをすることができます。
少しだけ手間になってしまうのは、キャリアで使っていたiPhoneやAndroidスマホを持ち込みで格安SIMに乗り換えをした場合なのです。
2016年後半に入ってからは家電量販店の携帯コーナーに格安SIMのコーナーを設けるところも出てきており、UQ mobileやY!mobile、楽天モバイルといった格安SIMサービスは全くサポートを受けることができないというわけではないので安心してください。
細かい所のサポートは期待できないかもしれませんが、設定などはしてくれると思うので、以前に比べると格安SIMへの乗り換えの敷居は低くなったのではないでしょうか。
スマホが故障すると使えなくなる時間が長くなる
スマートフォンが壊れた時にdocomoやau、SoftBankといったキャリアなら、街中にあるキャリアショップに行って「壊れちゃった。なんとかして。」と一言いえば簡単に修理手続きをしてくれて、さらに代替え機を借りることも可能でしょう。
しかし、MVNOで購入したスマートフォンの場合は保障プランに加入してれば無償で修理できることもありますが、実店舗があるわけではないので代替え機を借りるにしても(代替え機は有料)数日間の時間を要することになります。
つまり、仕事で大事な電話ががんがん掛ってくる忙しい人のスマートフォンが壊れてしまうと、仕事をすることができないという思わぬ事態に陥る可能性もあるということになるのです。
このようなリスクを避けるために少々高くても大手キャリアのNTT docomo、au、SoftBankで契約するということも考えた方もアリなのかもしれません。
しかし、格安SIMでもUQ mobileやY!mobileなら実店舗があるのでさほど問題にはならないですよね。住んでいる地域、行動範囲内でどちらの店舗の方が多いのかUQ mobileやY!mobileのどちらかを選ぶというのもアリなのではないでしょうか。
データ通信速度が遅くなる場合がある
格安SIMはお昼(12:00〜13:00)や夜(18:00〜19:00)でデータ通信速度が極端に低下することがあります。これは、みんながスマホを使う時間が集中してしまい回線が混み合ってしまうことで起きてしまう現象で、多くのMVNOで発生している問題となっています。
しかし、UQ mobileとY!mobileに関しては格安SIMでありがちな速度低下は発生しないので、通信品質を落とさずにスマホ料金を下げたいのであれば、UQ mobileかY!mobileのどちらかが良いのかなと思います。