ドコモの新データプラン・ベーシックパックは本当に安い?格安SIMの料金とも比較してみた
つまり、泣いても笑っても2018年5月25日以降に契約することができるプランは、ベーシックパックとベーシックシェアパックのみと言う事になります。(大容量データプランとなるウルトラデータLパック(20GB)・LLパック(30GB)とウルトラシェアパック30・50・100は引き続き契約可能。)
ということで、docomoの新料金プラン・ベーシックパックとベーシックシェアパックは既存のプランと何が変わったのか、料金はどれくらい安くなるのかを徹底比較してみたいと思います。
Contents
新プラン「ベーシックパック・ベーシックシェアパック 」と旧プラン「データパック・シェアパック」の違い
使った分だけの4段階制プランに
docomoの新料金プラン・ベーシックパックとベーシックシェアパックはデータ使用量に応じて料金が変動する段階制プランとなっています。
ベーシックパックは一人で使うことを想定したプランとなっており、使ったデータ量に応じて1GB・3GB・5GB・20GBの料金に自動的に設定される事になります。
1ヶ月に使用したデータ量が1GBまでなら2,900円ですが1.1GBを超えると4,000円に、3GBまでなら4,000円ですが3.1GBを超えると5,000円に…という風に料金が上がっていくプランとなっています。
家族など複数人でデータ量をシェアすることができるベーシックシェアパックも同じように使った量に合わせて自動的に料金が上がっていく仕組みとなっています。
翌月に繰り越しができない
ベーシックパックとベーシックシェアパックは段階制プランとなっているため、使い切ることができなかったデータ量を翌月に繰り越すということができない仕様となりました。
段階制とはいえ、完全な従量制プランではなく幅があるのでどうしても無駄が生じてしまう仕組みとなっています。例えば、ベーシックパックで2GBのデータ量を使用すると5GBのプランが適用され4,000円の料金が請求される事になりますが、既存のデータパックであれば2GBプランがあるので3,500円の料金で済む計算になってしまうのです。
新プランと旧プランの料金比較
ベーシックパックとデータパックの違い
新プランと旧プランの料金の違いを比較してみましょう。まずは、個人で利用することができるベーシックパック(新)とデータパック(旧)です。
容量 | (新プラン) ベーシックパック |
(旧プラン) データパック |
---|---|---|
1GB | 2,900円 | – |
2GB | – | 3,500円 →廃止 (データSパック) |
3GB | 4,000円 | – |
5GB | 5,000円 | 5,000円 →廃止 (データMパック) |
20GB | 7,000円 | 6,000円 (ウルトラデータLパック) |
30GB | – | 8,000円 (ウルトラデータLLパック) |
旧プランでは2GB(3,500円)がスタートでしたが、新プランでは1GB(2,900円)から選ぶことができるようになったので、データ通信をあまりしない人は今までよりも600円も金額が下がるという事になりますね。
逆に、今まで2GBのデータ通信をしていた人は3GBプランに繰り上げされる事になるので今までよりも500円も金額が上がってしまうという現象が起きてしまいます。
ベーシックシェアパックとシェアパックの違い
データをシェアするベーシックシェアパック(新)とシェアパック(旧)です。
容量 | (新プラン) ベーシックシェアパック |
(旧プラン) シェアパック |
---|---|---|
5GB | 6,500円 | 6,500円(シェアパック5)→廃止 |
10GB | 9,000円 | 9,500円(シェアパック10)→廃止 |
15GB | 12,000円 | 12,500円(シェアパック15)→廃止 |
30GB | 15,000円 | 13,500円(シェアパック30) |
低容量の5GBプランの金額は据え置き6,500円となっており、10GBと15GBはそれぞれ500円安くなっていますが、30GBの大容量プランは1,500円も値上げされているのが分かります。
5GBのプランで料金が変わっていないですが、新プランのベーシックシェアパックは余ったデータ量を翌月に繰り越すことができないので、家族で利用していて毎月データ量が余っている場合は損をしてしまう事になります。
夫婦でシェアパック5で運用している人も多いと思うのですが、自宅にWi-FI通信ができる環境があれば二人でも5GBを使い切らないことも多々あるかと思います。
データを使い切れなかったとしても旧プランのシェアパックなら翌月にデータ量を繰り越す事ができ、翌月使う事ができるデータ量は7GBに増えす事ができましたが、新プランのベーシックシェアパックだと繰越をする事ができないので、もし翌月に7GBのデータを使用してしまうと20GBプランが適用されてしまうことになってしまうのです。
1GBプランとシンプルプランと組み合わせ可能に
新プラン・ベーシックパックとベーシックシェアパックは低容量データプラン(1GB)でもシンプルプランを組み合わせる事ができるようになりました。
シンプルプランは通話料が加算される月額980円で使う事ができるdocomoの低価格音声通話プランですが、今まで一番安かった2GB(スマホプランS)のプランとシンプルプランを組み合わせる事ができずカケホーダイライト(1,700円)を組み合わせるしかありません。
シンプルプラン 組み合わせ可否 |
ベーシックパック(新) | データパック(旧) |
---|---|---|
1GB | ○ (980円 + 300円 + 2,900円 = 4,180円) |
ー |
2GB | ー | × (1,700円 + 300円 + 3,500円 = 5,550円) |
3GB | ○ (980円 + 300円 + 4,000円 = 5,280円) |
– |
5GB | ○ (980円 + 300円 + 5,000円 = 6,280円) |
○ (980円 + 300円 + 5,000円 = 6,280円) |
電話をかける事があまりないのであれば、低容量データプランでもシンプルプランを組み合わせる事ができるようになるので、今回の新プランを適用される事でスマホ料金を下げる事が可能となります。
スマホをそれなりに使用するユーザーは高くなる場合も
今回の新プランはスマホをあまり使わないユーザーが安く使うことができるように設定されたものとなっているので、確かにとりあえずスマホを持っていてあくまで連絡手段の一つという捉え方をしているユーザーは料金を下げることができるのかなと思います。
しかし、ヘビーユーザーまではいかないにせよ、2GB〜7GB付近のデータ通信するユーザーに関しては逆に料金が高くなってしまう可能性があるので注意が必要です。例えば、4月に4GB使用して1GBを翌月に繰越し、翌月に6GB使用した場合だと旧プランなら
プラン | ベーシックパック(新) | データパック(旧) |
---|---|---|
4月 | 4GB(5GBプラン:5,000円) | 4GB(翌月に1GB繰越) (5GBプラン:5,000円) |
5月 | 6GB(20GBプラン:7,000円) | 6GB(前月の1GBを使用) (5GBプラン:5,000円) |
まとめ:キャリアは高い!格安SIMに乗り換えよう!
では、最後にまとめましょう!
docomoの新プランはスマホをあまり使わないユーザーにとっては今までよりも料金を下げる事ができます。しかし、スマホをあまり使わないのであればもっと料金を下げる事ができるMVNOの格安SIMに乗り換えたほうが絶対に良いです。
docomoで一番安いプランで1GBの従量制プランで月額4,180円となりますが、格安SIMのmineo(マイネオ)のDプランの3GBのデータ量でも音声通話SIMは月額1,600円で、Aプランなら1,510円、Sプランなら1,950円で使うことができます。
容量 | au(Aプラン) | docomo(Dプラン) | SoftBank(Sプラン) |
---|---|---|---|
500MB | 1,310円 | 1,400円 | 1,750円 |
3GB | 1,510円 | 1,600円 | 1,950円 |
6GB | 2,190円 | 2,380円 | 2,630円 |
10GB | 3,130円 | 3,220円 | 3,570円 |
20GB | 4,590円 | 4,680円 | 5,030円 |
30GB | 6,510円 | 6,660円 | 6,950円 |
mineo(マイネオ)の国内通話10分かけ放題のオプション(mineoでんわ)を追加したとしてもプラス850円なのでAプランなら2,360円で使うことができます。めちゃくちゃ安いですよね。半額どころから1/3の料金でスマホを持つ事ができるのでmineo(マイネオ)に乗り換えをしない理由はないのではないでしょうか。
キャリアからmineo(マイネオ)に乗り換えるメリット・デメリットについてやMNPを使って番号そのままキャリアからmineo(マイネオ)に乗り換える方法について詳しく書いています。思っている以上にマイネオへの乗り換えは簡単にすることができるので是非チャレンジしてみてください!