楽天の携帯電話事業参入で楽天モバイルはどうなる?料金は安いのか?

楽天モバイル 携帯事業参入

楽天が携帯電話事業に参入するって話題になってるけど、どういうこと?楽天モバイルの格安SIMサービスとは別物ってことなの?
確かに分かりにくいよね。楽天モバイルが現在運営している格安SIMサービスとは別物と考えてもらっていいかと思うよ。

Contents

楽天モバイルが携帯電話事業参入へ

第4の携帯キャリアになるかもしれない

楽天は楽天モバイルのブランドで現在はNTTドコモの回線を借りるMVNO事業として格安SIMサービスを提供していますが、楽天は2019年のサービス開始を目標に携帯キャリア事業への新規参入を表明をしています。

これは総務省が新たな周波数帯(1.7GHzと3.4GHz)の利用申請受付を開始したことを受けて楽天が申請をし他のですが申請が総務省に認められることになれば、rakuten(楽天)がdocomo・au・SoftBankに続く第4の携帯キャリアになるかもしれないということになります。

格安SIMの楽天モバイルとは別物

楽天はMVNO事業として楽天モバイルブランドで格安SIMサービスの提供をしていますが、これはdocomoの回線を使ったサービスとなっているので、今回の携帯電話事業参入とは基本的には違う位置付けとなります。

おそらく第4の携帯キャリアとして楽天の携帯電話事業がサービスインをしても楽天モバイルの格安SIMサービスはそのまま継続されることになるでしょう。SoftBankがY!mobileブランドで格安SIM事業を運営しているのと同じ感覚です。

楽天の携帯電話サービスは次世代の通信サービス・5G(第5世代移動通信システム)の設備を投資していくことになるので、楽天の設備で4Gの通信をすることはできないはずなので、現在主流の4Gに関しては格安SIMの楽天モバイルの方で補っていくことになるのではないでしょうか。

なるほど。SoftBankがY!mobileブランドで格安SIMサービスをしているのと同じ感覚ならわかりやすい。

MVNOの楽天モバイルはdocomoの設備を利用していますが、楽天(5G)は楽天が自前で構築した設備を利用して直接通信をすることができるようになります。

楽天携帯電話事業と楽天モバイル

そして、5Gの設備が十分に構築し終わった段階で少しずつ楽天モバイルのMVNOを自社の回線に切り替えてau – UQ mobileやSoftBank – Y!mobileのような関係に持っていくのではないのかなと…。

繋がりにくい可能性も?

楽天が取得を目指している電波は1.7GHz帯と3.4GHz帯です。電波の周波数により特性が違いますが、簡単にまとめるとこんな感じです。

  • 低い周波数帯(700/800/900MHz):遠くまで飛び建物の中までしっかり届くが通信速度が遅い
  • 速い周波数帯(1.5GHz/1.7GHz/2.1GHz/2.5GHz):通信速度が速いが遠くまで飛ばず建物の中への通過率も低い
  • 超高速周波数帯(3.5GHz):総務省が新たに割り当てをする帯域

docomo、au、SoftBankのキャリア3社は低い周波数帯、高い周波数帯のどちらも所持をしているので、地方などの田舎でも電波が届くところがほとんどです。

以前、SoftBankも低い周波数帯の電波を持っていなかったことから、電波が繋がりにくいなどの問題がありましたが、2012年に900MHzの電波の割り当てが行われプラチナバンドの名称で設備を増強して電波が繋がりにくいという問題は解決した経緯があります。

そう考えると、低い周波数帯を持つことができない楽天の携帯電話事業は地方の田舎では繋がりにくいという、かつてのSoftBankが経験したような自体に陥る可能性はかなり高いようにも感じますね。

アンテナをたくさん設置できれば解決できる問題だけど、莫大な費用がかかるからちょっと心配だよね。ちなみに、SoftBankはPHSを運営していたウィルコムを買収してPHSの通信網を携帯電話向けの通信網に転用した経緯もあるんだ。

料金は安くなるの?

楽天は携帯電話大手キャリア3社の一般的なスマホ利用者が端末料金や通信利用料などで支払う金額を6,000~7,000円程度と想定しており、楽天はこの料金よりも2,000円安くなる4,000円という価格設定にすれば、大手キャリアと対抗をすることができると判断したそうです。

料金の違いをまとめるとこんな感じでしょうか。

  • 大手3キャリア:6,000~7,000円
  • 楽天の携帯電話事業:4,000円
  • 楽天モバイル(MVNO):2,000円前後

確かに、大手キャリアよりも2,000円も安くなるのはユーザーとしては有難いところではありますが、繋がりにくくなる可能性のあるところに4,000円も支払うことができるのか、MVNOの楽天モバイルの方が圧倒的に料金が安いという問題があるのかなと感じます。

楽天の携帯電話事業のメリットとは?

MVNOの楽天モバイルはNTTドコモの回線を使用しているため、回線の混み合うお昼や夜の時間帯だと通信速度が極端に遅くなってしまうデメリットがあります。しかし、自前の設備で運営することになる楽天の携帯電話事業なら回線が混み合う時間帯の通信速度が遅くなってしまうということはなくなるでしょう。

また、楽天のクレジットカードを利用した時の料金割引や、動画配信など楽天の各種サービスの携帯電話利用者向けの割引制度を導入することを発表しているので、楽天ユーザーによりメリットはかなり高くなる可能性はありそうです。

楽天モバイルで良いと思う

楽天が携帯電話事業に参入することで、MVNOの楽天モバイルがどうなるかが気になるところではありますが、楽天が携帯電話事業に参入するのは2019年以降の話でしばらくは楽天モバイルは今までの体系でサービスが展開されることになると思います。

なので、現在大手キャリアの携帯電話サービスを使っていてスマホ料金を激安にしたいのであれば楽天モバイルへの乗り換えはアリだと思います。楽天モバイルならスマホ料金をかけ放題プラン込みで約2,000円で使うことができるのでオススメです。

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