格安SIMの通信速度は遅い?速くて快適なおすすめ格安SIMについて!
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格安SIMが安い理由
MVNOの格安SIMサービスに乗り換えることで大手キャリアであるdocomo、au、SoftBankの通信料金よりも、半額近く下げることが可能となります。
これは各MVNOが大手キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)から通信回線を借りることで、回線維持費といった固定費、次世代の回線の研究費などを必要としないので、通信料金を下げることができると言われています。
まあ、実際にはMVNOでも回線を借りるための費用が必要だったりするので、大手キャリアも料金を下げようと思えばもっと下げることはできるのでしょう。
しかし、もし大手キャリアの料金が大きく下がってしまうと格安SIM業者の存在意義がなくなってしまいますし、開発費が少なくなってしまうことで携帯電話通信の技術進歩が遅れをとってしまう可能性もあるでしょう。
格安SIMなら半額以下にできる!
なので、大手キャリアは何としても料金を下げずに、あの手この手を使っていまの通信料金を維持しているのではないでしょうか。とはいえ、ユーザーとしては少しでも通信料金を下げたいですよね。
ということで、少しでも通信料金を安くしたいなら、キャリアから格安SIMに乗り換えをして、通信料金を従来の半分に抑えてしまいましょう!
ただし、格安SIMに乗り換えをすることで通信料金を今まで半分くらいに抑えることができるのは事実ですが今までと同じサービスを受けることができるわけではないので注意をした方がイイでしょう。
通信速度が遅くなる
キャリアから格安SIMに乗り換えることで一番影響が出ると思われるのがデータの通信速度となっており、格安SIMの通信速度はキャリアと比べると遅くなってしまうのが普通なのです。
MVNOによる格安SIMサービスはキャリア(MNO)のドコモ、au、ソフトバンクが運用している電波を使っているので、電波の届くサービスエリアはキャリアに準ずることになります。
しかし、データの通信速度についてはキャリア(MNO)よりもMVNOの方が遅くなってしまうのが一般的となっており、特にスマホを使う人が増えるお昼休憩、夕方から夜(17時から20時)の時間帯が遅くなってしまいます。
例えば、楽天モバイルだと1日のデータ通信速度はこんな感じです。
- 8時頃:下り 15.57Mbps、上り14.22、ping 72ms
- 11時頃:下り 48.34Mbps、上り 9.10、ping 75ms
- 12時頃:下り 1.02Mbps、上り 11.34、ping 76ms
- 14時頃:下り 15.57Mbps、上り 5.65、ping 71ms
- 17時頃:下り 3.89Mbps、上り 23.21、ping 71ms
- 19時頃:下り 1.57Mbps、上り 13.87、ping 72ms
- 23時頃:下り 8.49Mbps、上り 10.55、ping 75ms
12時と17時〜19時頃の速度が一桁代に低下しているのが分かります。多くの格安SIMは楽天モバイルと同様にこの時間帯の通信速度が一桁代に低下してしまうのが普通です。
つまり、キャリアにたくさんお金を支払っているMVNOには多くの帯域が割り当てられるため速度低下がしにくいのです。もちろん、接続ユーザー数に比例するので、人気のあるMVNOはより多くの費用をキャリアに支払う必要があるということになります。
実際にサービス開始当初は速度が速かったのに、しばらく経つと速度が低下してしまったということがよくあります。これはユーザー数が増えたことが要因で通信速度が遅くなってしまっているのですが、MVNOが定期的に帯域の増強をしないと速度がどんどん低下してしまうということになるのです。
格安SIMで通信速度が速いMVNOは?
mineo(マイネオ)
mineo(マイネオ)は格安SIMの中でも通信速度はかなり速い部類に入るMVNOとなっており、DタイプのmineoのSIMカードをiPhone Xに入れて実際に計測してみました。
- 8時頃:下り 61.19Mbps、上り13.22Mbps、ping 71ms
- 11時頃:下り 66.31Mbps、上り 17.07Mbps、ping 70ms
- 12時頃:下り 0.58Mbps、上り 16.80Mbps、ping 68ms
- 14時頃:下り 81.34Mbps、上り 13.80Mbps、ping 75ms
- 17時頃:下り 58.03Mbps、上り 21.89Mbps、ping 68ms
- 19時頃:下り 3.66Mbps、上り 5.15Mbps、ping 108ms
- 23時頃:下り 61.19Mbps、上り 12.64Mbps、ping 75ms
さすがにお昼時は1Mbpsを下回る速度になってしまいますが、その他の時間帯は50Mbps以上の速度が出るなどキャリア並みの快適さがあるのが特徴となっています。
また、mineoはdocomoとauのどちらかの回線を使うことができるマルチMVNO業者なので、利用ユーザーの環境に合わせてどちらかのサービスを選ぶことができるのが非常にイイですよね。
さらに、データ量を最大1GBをもらう事ができるフリータンク という独自のサービスを展開しており勢いを増している格安SIMサービスの一つとなっており、かなりオススメのMVNOとなっています。
UQ mobile(UQモバイル)
UQ mobileはauの子会社でサブブランドでもあるので、au回線の帯域制限をほぼ受けていないと思われます。キャリアと同等の通信速度が出て、込み合う時間帯も速度低下がほぼないので、通信速度を重視したい方は間違いなくUQ mobileの一択ということになるでしょう。
UQ mobileのSIMカードをMate 10 Proに入れて実際に計測してみました。
- 8時頃:下り 17.46Mbps、上り12.79Mbps、ping 59ms
- 11時頃:下り 43.89Mbps、上り 7.72Mbps、ping 39ms
- 12時頃:下り 49.46Mbps、上り 8.70Mbps、ping 39ms
- 14時頃:下り 47.44Mbps、上り 8.82Mbps、ping 43ms
- 17時頃:下り 29.23Mbps、上り 4.96Mbps、ping 52ms
- 19時頃:下り 79.46Mbps、上り 1.77Mbps、ping 62ms
- 23時頃:下り 50.95Mbps、上り 7.29Mbps、ping 59ms
普通の格安SIMなら12時頃は一桁台に速度が低下してしまうのですが、UQモバイルなら通常の時間帯と同等の速度が出ているのが分かります。
ちなみに、マイネオよりも全体的に速度が遅いのは計測に使用したスマホの性能差の問題です。iPhone XにUQモバイルのSIMを入れると100Mbps近い速度が出るときもあります。
ただし、テザリングを使う場合は注意が必要となっており、iPhone 5s、iPhone 6/6 Plus、iPhone 6s/6s Plus、iPhone SE以外のiPhoneに関してはテザリング通信をする事ができないので、テザリングを使いたいのであれば、UQ mobileではなくてmineoのドコモ回線を利用しているDタイプにすることを強くお勧めします。
NifMo
Niftyが運営しているNifMoも比較的お勧めの格安SIMです。特別に際立った独自サービスとかはありませんが、通信品質が安定していて速度が速いので格安SIMなのに使い勝手はとても良いMVNOなのかなと感じます。
- 8時頃:下り 9.13Mbps、上り14.67Mbps、ping 51ms
- 11時頃:下り 76.07Mbps、上り12.18Mbps、ping 65ms
- 12時頃:下り 5.24Mbps、上り15.33Mbps、ping 50ms
- 15時頃:下り 16.78Mbps、上り14.56Mbps、ping 371ms
- 17時頃:下り 42.01Mbps、上り20.45Mbps、ping 52ms
- 20時頃:下り 59.61Mbps、上り17.98Mbps、ping 191ms
NifMoが注目されることは少ないですが、急激にユーザー数が増えるということもないと思いますし、意外と使いやすいMVNOなのでお勧めです。なお、2018年5月にリリースされたASUSの新型スマホ・Zenfone 5QはNifMoが最安値(2018年5月21日現在)なので、狙っている方はNifMoからどうぞ。